仕事や忙しさに追われ、なかなか手がつかない掃除。だからといって、掃除をしないままでいると様々なデメリットが出てきてしまいます。

本記事では、以下の2点に焦点をあてて説明していきます。

  • 掃除しないとどういう状況になってしまうのか
  • 掃除を習慣化させるにはどうしたらいいのか
  1. 掃除しないとどうなる?
  2. 掃除を習慣化させるためのコツ!
  3. 効率的な掃除の手順を知ろう!
  4. 掃除に対する苦手意識を克服しよう

掃除しないとどうなる?

まずは、掃除しないまま放置しているとどのような悪影響が出てきてしまうのかを一つずつ
説明します。

  • 不衛生が原因で病気になる可能性がある
  • 汚い部屋で過ごすことでストレスがたまる
  • 物をなくしやすくなり出費が増える
  • 部屋の臭いが身体や服につく
  • 害虫被害の発生リスクが高まる
  • 賃貸の退去時の出費が増える

不衛生が原因で病気になる可能性がある

当然ですが、掃除をしないと、環境は不衛生になっていきます。ほこりダニカビが発生しやすい環境になるので、アレルギーを発症する可能性も高くなってしまいます。ずっと室内にいるのに鼻のムズムズやくしゃみが止まらないといった症状はアレルギー性鼻炎かもしれません。

また、小さなお子さんは床とも距離が近い分、ほこりを吸い込みやすいため、よりアレルギーが発生する可能性が高まってしまいます。家族の健康を考えるうえでも掃除は重要です。

汚い部屋にいることでストレスがたまる

「部屋の汚れは心の汚れ」とよく言いますが、部屋が散らかっていると無意識に心はストレスを感じます。物が溢れてごちゃごちゃしている環境では気持ちが落ち着かず、やる気も起こりづらくなります。

必要なものが見つからなかったり、友達が来ることになり片付けなければならないといった状況でストレスが溜まってしまうのも想像に難くないでしょう。

加えて、「やりたいことができないのは部屋が汚いせいだ」「自分は掃除もできないダメな人間なんだ」とネガティブな思考に陥ってしまう傾向もあります。

同じものを買うことになり出費が増える

部屋が汚いと、どこに何があるのかを把握しきれなくなってきます。既に持っているはずのものが見つからず、同じものを買ってしまい、無駄な出費が増えてしまいます。

特に、消耗品食品は欲しい時に見つからなくても、「どうせ使うものだから」と購入のハードルが下がってしまうのでついつい買ってしまいます。

小さな出費も積み重なれば大きな負担となり得るので、注意しましょう。

部屋の臭いが身体や服につく

換気や掃除ができていない部屋は臭いがこもってしまいます。家に友人を招いたときなどに、本人の気付かないところで臭いと思われているかもしれません。

「お風呂に入っているから大丈夫」と思うかもしませんが、洋服には部屋の臭いがつきやすいので、お風呂に入っていても油断はできません。

害虫被害の発生リスクが高まる

汚い環境では害虫が発生しやすいです。ごみは害虫の隠れ場所や餌となるため、部屋に多くのごみがあると害虫にとって繁殖しやすい環境になってしまいます。

害虫は下水管のような不衛生な場所を歩き回っているので、身体に菌やウイルスをまとっています。そのため、害虫の多い部屋の衛生環境は悪化し、食中毒や胃腸炎、感染症に繋がる可能性があります。

さらに、空気中に舞い上がった害虫のフンや死骸を吸い込んでしまうと、ぜんそくやアレルギーの原因にもなり得ます。

賃貸の退去時の出費が増える

アパートなどの賃貸を借りている場合、原状回復の義務が課されます。そのため、大きな汚れやシミ、カビが残ったまま退去をすると、原状回復のためのクリーニング費用を請求される場合があります。

経年劣化や通常の使用で発生する汚れや破損は原状回復の対象外ですが、あまりに汚れがひどい場合だと高額の請求をされてしまうこともあるので、注意が必要です。

逆に、綺麗にした状態で退去すると敷金が多めに返ってくることもあるので、できるだけ掃除を行ってから退去することをおすすめします。

掃除を習慣化させるためのコツ!

この章では、掃除を習慣化させる具体的なコツを伝授していきます。掃除が苦手な人でも始めやすいので、ぜひ実践してみてください。

  • 掃除をする理由や目標を作る
  • 完璧に掃除しようとしない
  • 毎日決まった時間に掃除する
  • 必要なものと不要なものの仕分け・選別を行う
  • 本当に必要なものだけを買う
  • 「出したらしまう」を徹底する
  • 便利グッズを使う

掃除をする理由や目標を作る

何のために掃除をするのか」を明確にしましょう。

害虫の発生を防ぐため、ストレス解消のため、友達を呼ぶためなど、なんでも構いません。目的を明らかにすることで掃除の時間が無駄ではないと思えるようになったり、掃除に対するモチベーションが向上したりといったメリットを得られます。

完璧に掃除しようとしない

掃除に苦手意識を持っている人の中には、掃除をするからにはピカピカに完璧にやらなければいけないと考える人もいます。しかし、掃除は常に完璧にやり遂げる必要はありません

掃除は少しずつ、定期的に行うことで部屋を清潔に保つことができます。無理せず続けることがきれいな部屋を長く保つコツです。

掃除は完璧にやらなくてもいいと意識を変えるだけで取り組むハードルが下がるはずです。

毎日決まった時間に掃除する

習慣化させることも掃除の苦手を克服する一つの手段です。習慣化してしまえば、面倒だと感じずに掃除に取り組めるようになります。ただし、意識しないとなかなか習慣化は難しいです。

そこで、「毎日〇時から掃除をする」と時間を決めてみましょう。「1日に〇分だけは掃除をする」と決めるのも良いです。

具体的に時間を設定することで習慣化を図ってみましょう。

必要なものと不要なものの仕分け・選別を行う

掃除といっても何から始めたらいいかわからないという人も多いはずです。そんな時はまず「仕分け・選別」を行っていきましょう。家の中のものを必要なものと不要なものに分けていきます

ただ、掃除が苦手な人はこの「不要なものの処理」が苦手な場合が多いです。そこで、断捨離のコツをお伝えします。断捨離の流れは以下の通りです。

  1. 「絶対に使うもの」「使う可能性が低いもの」「使わないもの」の3つに分ける
  2. 「絶対に使うもの」は収納する
  3. 「使う可能性が低いもの」をスペースに入るだけしまう
  4. 「使わないもの」を捨てる

断捨離は大まかな基準を決めるのがポイントです。「1年以上使っていないものは捨てる」「迷ったら捨てる」など、自分なりの基準に従って行いましょう。

また、旅先の思い出の品や子どもの時の作品など、捨てがたいものは写真に撮って保存しておくのも一つの方法です。いつでも見返せるうえ、収納スペースにも困りません。

捨てると決めたけれど、捨てるのがもったいないというものは、メルカリのようなフリマアプリで売却することもできます。お金が手に入るというのも整理のモチベーションに繋がり、掃除を楽しくする方法の一つだといえます。

本当に必要なものだけを買う

部屋に物が多い人は衝動買いや必要性の低いものを購入する頻度が高い可能性があります。「物をなるべく増やさない」は清掃や整理の基本です。購入の際に本当に必要なのかを考えるようにしましょう。

ただし、趣味や雑貨で集めているものを不要なものとみなす必要はないので、無理をしてストレスを溜めないようにしましょう。

「出したらしまう」を徹底する

物を置く場所を決めていないと、毎回違うところに収納して、次に必要な時にどこにあるのかわからないという状況になってしまいます。また、片付けの際にもどこにしまおうか悩んでしまい、時間もかかります。

物の置き場所を決めて、「物を出したら元々あった場所にしまう」を徹底しましょう。

「今日はまぁいいや」が部屋を汚くする第一歩です。毎日の少しの努力の積み重ねで環境は大きく変わるので、物を使ったら元に戻すことを意識して生活してみましょう。

便利グッズを使う

100円ショップやネットショッピングなどで便利なお掃除グッズを手軽に購入することができる昨今、お掃除のモチベーションを高めてくれる便利グッズを簡単に揃えることができます。

便利グッズは掃除の効率を格段にアップさせてくれるため、掃除のハードルも下がります。加えて、かわいいデザインの商品やスペースをとらない商品など多種多様で、ショッピングも楽しくなります。

効率的な掃除の手順を知ろう!

掃除が面倒に感じてしまう人は、掃除の大原則である基本的な掃除の流れを知らないために非効率的に掃除を行っている可能性があります。押さえてほしい4つの工程を把握したうえで掃除に取り組みましょう。

  1. 大きなごみを捨てる
  2. 上から下へ、奥から手前へ掃除をする
  3. 水拭きをする
  4. 落としやすい汚れから落としていく

大きなごみを捨てる

手を付けやすいところから始めましょう。一番目につくのは大きなごみです。大きなごみを最初に処理することで、床を見やすくします。

ペットボトルやお菓子の袋などのごみを分別しながら袋に入れていきます。新聞紙などの紙類はまとめてひもで縛り、指定されたごみ収集日に捨てるようにしましょう。

あとは上で触れた断捨離のコツを踏まえながら、捨てるものと捨てないものを選別していきます。

上から下へ、奥から手前へ掃除をする

目につくごみを処理したら、今度はほこりなどの小さなごみを掃除していきます。はたきなどによる掃除は「上から下へ」が基本です。

照明やタンスの上などの高い位置から下へ下へとほこりを落としていき、最後に床のほこりやごみと一緒に落としたほこりを集めます。

家具の下のほこり等は「奥から手前へ」が基本です。フローリングワイパーや雑巾で取り除きます。手前から奥に掃除してしまうと奥にほこりが溜まってしまうので、奥から手前に向けて掃除するようにしましょう。

水拭きをする

床に落ちたごみやほこりをしっかりと取り終わったら、水拭きをしていきます。ほこりが床に落ちた状態で水拭きをしてしまうとほこりは固まり、落としにくくなってしまいます。

同様の理由から、掃除機をかけるのも水拭きをする前に済ませておきましょう。

落としやすい汚れから落としていく

表面の落としやすい汚れを落としてから、頑固な汚れを取り除きます。

洗剤をつけたスポンジやブラシでいきなり広範囲を掃除しようとすると、逆に汚れが広がってしまう可能性があります。簡単な掃除で取れる汚れから手間のかかる頑固な汚れへという順番で掃除をしていきましょう。

以上が掃除をするうえで絶対に押さえておいてほしい基本的な流れです。

掃除に対する苦手意識を克服しよう

本記事では掃除しないことによる影響と、掃除をするうえで知っておいてほしいポイントやコツをご紹介しました。

少し意識を変えたり、効率的な方法を知るだけで、劇的に掃除に取り組むハードルが下がります。一気にできるようになろうとするのではなく、少しずつ生活に取り入れることで習慣化していきましょう。