キッチン掃除の中でも特に手間がかかるのが、換気扇(レンジフード)ですよね。

しかし、換気扇の汚れは放置するとどんどん落としづらくなります。
頑固な換気扇の汚れは、電気代の値上がりやカビの発生、故障など様々な悪影響を及ぼすため、定期的に掃除をすることが大切です。

本記事では、換気扇の適切な掃除頻度や、正しい掃除方法、おすすめの掃除アイテムをご紹介します。
清潔で快適なキッチン環境を維持するために、ぜひご覧ください。

  1. 換気扇が汚れる3つの原因
  2. 換気扇の汚れを放置する危険性
  3. 換気扇の適切な掃除頻度は3ヶ月に1回
  4. 換気扇の掃除に最適なタイミングは夏
  5. 換気扇の掃除に使用する8つのアイテム
  6. 換気扇の掃除前にすべき準備
  7. 換気扇の掃除方法
  8. 取り外せない部品の掃除方法
  9. 換気扇の油汚れにおすすめの洗剤
  10. 換気扇の油汚れを防止する方法
  11. しつこい油汚れを落として換気扇を綺麗に保とう

換気扇が汚れる3つの原因

換気扇の汚れの主な原因となるのが、下記の3つです。

  • 油汚れ
  • ホコリ
  • タバコのヤニ

油が混ざった空気を換気扇が吸い込むため、換気扇に油汚れが付着します。油は冷えて固まると粘着力が出てベタベタしてきます。ここに付着するホコリと、酸化して黒色に変色した油が、黒っぽい汚れの原因です。

また、換気扇の下でタバコを吸うと、タバコのヤニが汚れとして付着するのに加え、タバコの臭いが染み付き、換気扇を使用する度に不快な臭いが蔓延します。

油汚れは、料理の度に蓄積します。そして、何層にも積み重なると同時に様々な汚れを吸着することで、非常に頑固で落としづらい汚れになってしまうのです。

換気扇の汚れを放置する危険性

換気扇の汚れを放置すると、様々な悪影響が発生します。換気扇の掃除を長期間していない方は要注意です。

  • キッチンが汚い印象になる
  • 料理中のニオイや煙が部屋全体に充満する
  • 電気代が高くなる
  • カビ・結露・ダニが発生する
  • 換気扇が故障しやすくなる
  • 火事の危険性がある

キッチンが汚い印象になる

換気扇の汚れは、次第に黒色や茶色に変色して見た目を悪化させます。
さらに、汚れは徐々にファン全体に広がり、本体部分やスイッチ部分までベタベタして変色させてしまいます。長期間放置すると、油が垂れて壁にまで達してしまうケースも。

清潔感のある調理環境を保つためにも、換気扇全体が変色してしまう前に掃除を行いましょう。

料理中のニオイや煙が部屋全体に充満する

換気扇は室内で発生したニオイや汚れた空気を屋外に排出します。

しかし、換気扇の汚れを長期間放置して蓄積させると、換気機能が低下して空気を循環させることができなくなり、料理中のニオイや煙が部屋中に充満してしまいます。

特に、キッチンとリビングが繋がっている対面キッチンは注意が必要です。部屋全体にニオイと煙が繰り返し広がると、キッチン以外の壁や天井にも油汚れが付着してしまいます

電気代が高くなる

油汚れが蓄積して換気機能が低下した換気扇は、換気のためにより多くの電力を消費する必要があり、電気代が高くなりやすいです。

料理中しか換気扇を使用していなかったとしても、年単位で見ると大きな出費になる可能性があります。節電や節水のためにも、換気扇の油汚れを放置しないようにしましょう。

カビ・結露・ダニが発生する

換気機能が低下すると、室内に湿気が溜まってカビや結露、ダニが発生しやすくなります。

カビは、汚れが溜まっているホコリを栄養に繁殖するため、あなたの家でも見えない場所でカビが増殖しているかもしれません。
換気扇自体にカビが発生する可能性もあり、カビが混ざった空気を吸ってしまうと人体に悪影響を及ぼします。特に、小さなお子様やお年寄りがいる家庭は要注意です。

換気扇が故障しやすくなる

蓄積した汚れは、換気扇の故障を招く場合があります。

何層にも重なって分厚くなった油汚れがファンの回転バランスを崩すしたり、油汚れがサビや劣化を引き起こしたりするのが故障の原因です。
低下した換気機能を補うために、強いパワーで使用し続けることも部品の寿命を早めることに繋がります。

故障した場合、修理や交換が必要になるため、無駄な出費や手間をかけないためにも、定期的な換気扇掃除が大切です。

火事の危険性がある

長時間放置された油が酸化していく際に、酸化熱が発生します。

油が蓄積するほど酸化熱の温度は高くなり、自然発火や少しの熱で発火するケースがあるため、とても危険です。

自分や家族の安心安全のためにも、換気扇の油汚れを放置するのはやめましょう。

換気扇の適切な掃除頻度は3ヶ月に1回

換気扇の掃除頻度は、3ヶ月~半年に1回が理想的です。

メーカーでは3ヶ月に1回の頻度で掃除をすることが推奨されています。換気扇の中には前回の掃除から日数をカウントして、お手入れ時期をランプで表示してくれるものもあります。
ランプが点灯していないか、ご自宅の換気扇をチェックしてみてください。

換気扇の掃除に最適なタイミングは夏

換気扇の掃除は、夏がおすすめです。

油は熱に弱いため、気温の高い夏は、冬に比べて換気扇の油汚れが落としやすくなります。
お湯が冷めにくいので、油汚れのつけ置き効果が高くなるのもメリットです。

冬は油汚れが冷えて固まり、落としづらくなるのに加え、冷たい水によって水仕事のハードルが高くなるため、暖かい季節に換気扇掃除を済ませましょう。

換気扇の掃除に使用する8つのアイテム

換気扇掃除に必要となる掃除グッズは、下記の8つです。

  • アルカリ性洗剤
  • ゴム手袋
  • 新聞紙
  • タオル
  • 30Lのゴミ袋2枚
  • スポンジ
  • 古歯ブラシ
  • コンディショナー(頭髪用のリンス)

換気扇の掃除には、アルカリ性洗剤を使用しましょう。油汚れは酸性のため、反対の性質であるアルカリ性の洗剤を使うことで、頑固な油汚れをスムーズに落とせます。

換気扇の掃除前にすべき準備

換気扇の掃除に入る前にすべき準備についてご紹介します。キッチンは毎日使用する場所なので、時間をかけずにスムーズな段取りで掃除を進めましょう。

  • コンロとシンクを保護する
  • 部品を外す
  • ゴム手袋を装着する

コンロとシンクを保護する

コンロに新聞紙、シンクにタオルを敷いて保護しておきましょう。

換気扇の真下に位置するコンロは、換気扇の掃除中に垂れた洗剤や汚れが付きやすいので、新聞紙を被せて覆っておくのがおすすめです。

シンクは、外した換気扇の部品を入れて浸け置きします。その際にシンクを傷つけることがあるため、タオルを引いて保護しましょう。その上に、換気扇の部品が入るようにゴミ袋を2重にして広げます。
シンクに十分なスペースがない場合は、床にゴミ袋を広げて浸け置きしましょう。その際は、袋から水が漏れないように、下に新聞紙を引いたり、袋の口と壁をテープで留めて固定してください。

部品を外す

換気扇の油汚れを綺麗に落とすポイントは、外せる部品を全て外して洗うことです。

換気扇には、「シロッコファン」と「プロペラファン」の2種類があります。それぞれ外せる部品は下記の通りです。

  • シロッコファン…シロッコファン・整流板・フィルター・ベルマウス
  • プロペラファン…プロペラファン・フィルター・スピンナー・換気扇・カバー・油だまり

各部品の取り外し方はメーカーによって異なるため、必ず取扱説明書を確認しましょう。

ゴム手袋を装着する

換気扇の掃除中は、ゴム手袋を装着しましょう。油汚れは手につくとなかなか落とせません。油汚れから身を守るためにも、ゴム手袋は必要不可欠です。

ゴム手袋を付けることで、水仕事による手荒れも防ぐこともできます。

換気扇の掃除方法

換気扇の掃除方法と手順について解説します。誤った掃除方法で換気扇を壊してしまわないように、正しいやり方と手順を守って掃除を行いましょう。

  1. ゴミ袋の中に取り外した換気扇の部品を全て入れる
  2. 50度のお湯を部品が浸かる程度に入れる
  3. アルカリ性洗剤を入れる
  4. ゴミ袋の口を結んで30分程浸け置きする
  5. 時間が経過したら細かい部分を擦り洗いする
  6. 乾かした部品を元に戻す
  7. 頭髪用リンスを塗る

①ゴミ袋の中に取り外した換気扇の部品を全て入れる

シンクや床の上にゴミ袋を2重にして広げ、その中に取り外した換気扇の部品を全ていれます。失くしやすい小さな部品は、水切りネットに入れて口を絞めた状態で投入するのがおすすめです。

➁50度のお湯を部品が浸かる程度に入れる

油汚れは、お湯に入れて熱を加えることによって、溶けて落ちやすくなります。

汚れの度合いにもよりますが、最適な温度は50度前後です。
一般的な油汚れの掃除には40~60度、食品の頑固な油汚れは50~60度で柔らかくなります。

➂アルカリ性洗剤を入れる

換気扇の掃除には、アルカリ性洗剤や重曹を使用するのがおすすめです。

油汚れは酸性のため、反対の性質を持つアルカリ性の洗剤を使うことで頑固な油汚れが落ちやすくなります。

洗剤を入れすぎると部品の塗装が剥げてしまう可能性があるため注意しましょう。

④ゴミ袋の口を結んで30分程浸け置きする

お湯とアルカリ性洗剤を入れたら、中の部品がしっかり浸かるように空気を抜きながらゴミ袋の口を結んで30分程浸け置きします。

⑤時間が経過したら細かい部分を擦り洗いする

浸け置きすると油汚れが浮き上がってきますが、頑固な油汚れは浸け置きだけでは落ちません。

細かい部分は古歯ブラシ、面積が広い部分はスポンジを使って汚れを擦り落としましょう
古歯ブラシは、毛先を半分程度カットすると汚れが取れやすいのでおすすめです。

フィルターは、塗装が剥がれる可能性があるため、ゴシゴシ擦らずにタオルで汚れを拭き取る程度にします。

⑥乾かした部品を元に戻す

部品が乾いたら、元の位置に戻します。水気が残っている場合は、タオルで優しく拭き取りましょう。

➆頭髪用リンスを塗る

仕上げに、綺麗な雑巾やタオルに市販の頭髪用のリンス(コンディショナー)を染み込ませ、レンジフードの表面に薄く伸ばしながら拭きます。

リンスでコーティングすることにより、ホコリなどの汚れが付きにくくなり、清潔な状態を保ちやすくなりますよ

取り外せない部品の掃除方法

取り外しができない部品は、アルカリ性洗剤を吹きかけたスポンジで汚れた箇所を拭き取ります。液垂れや洗剤の筋がシミになる可能性があるため、部品に直接スプレーを吹きかけるのはNGです。

落ちづらい頑固な汚れは、洗剤を塗ってからキッチンペーパーを被せ、10分程放置すると落としやすくなります。細かい部分は、古歯ブラシや綿棒を使って擦るのがおすすめです。
その後お湯に浸した雑巾で水拭きし、最後に乾拭きを行って掃除完了です。

換気扇の油汚れにおすすめの洗剤

換気扇掃除の鍵を握るアルカリ性洗剤のおすすめが、キングウォーターです。

キングウォーターは、飲食店や工場でも使用されるほど高い洗浄力を持ち、頑固な換気扇の油汚れもスムーズに落とすことができます

換気扇以外にも、テーブルや椅子、食器、コンロなど1本でキッチン全体を、清掃・除菌・消臭までできる高コスパ洗剤です。

洗浄ボトル約80本分の量を使用できるため、気にせず大量に使えるお得な側面も魅力です。

頑固な換気扇の油汚れを残さずに落としたい方は、ぜひキングウォーターをお試しください。

キングウォーターの公式HPはこちら

換気扇の油汚れを防止する方法

換気扇の油汚れを防止し、掃除の手間を減らすためには、換気扇にフィルターカバーを装着するのがおすすめです。

フィルターカバーを付ければ、フィルター本体に油汚れが付きにくくなります。カバーが汚れたら交換するだけなので、掃除の手間を大幅に削減できるのも魅力です。
しかし、フィルターを付けると下記の2つのデメリットが生じるため、使用には十分注意しましょう。

  • 換気扇の換気機能が低下する
  • 不織布のフィルターを装着すると火災が発生する恐れがある

しつこい油汚れを落として換気扇を綺麗に保とう

換気扇の汚れを放置することによるリスクや、換気扇の掃除方法などをご紹介しました。

換気扇の頑固な油汚れは落としづらく、掃除を面倒くさく感じることもあるかもしれません。しかし、洗浄力の高い洗剤を使用することで、スムーズに掃除を完了させることが可能です。
安全で清潔な調理環境を維持するためにも、適切な掃除アイテムを選び、定期的に換気扇の掃除を行いましょう。