日々の生活を送る中でフローリングには、さまざまな汚れが付着します。なかには掃除機がけや水拭きでは取れない汚れもあります。「思ったように汚れが落ちない」「拭き掃除したのにきれいにならない」という経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。フローリングの汚れは溜まると落としにくくなり、掃除が大変になります。
この記事では、フローリングの汚れ落としにおすすめの洗剤の選び方から効果までを徹底解説します。フローリングをきれいに保つコツもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- フローリングの黒ずみの原因
- フローリング用洗剤の選び方のポイント
- フローリングの汚れ落としにおすすめの床用洗剤(タイプ別)
- ナチュラル素材の床用洗剤2選
- フローリングをきれいに保つコツ
- フローリングの汚れ落としには適切な洗剤と小まめな掃除がおすすめ
フローリングの黒ずみの原因
気づいたらフローリングが黒ずんで汚れていることがあるでしょう。フローリングは日常生活を送る中で汚れていき、徐々に黒ずんでいきます。黒ずみの原因はいくつかあります。
皮脂汚れ
黒ずみの原因で多いのが皮脂汚れです。フローリングを素足で歩き回ると皮脂がつきやすく、足裏の汗でべたつくこともあります。フローリングに付着した皮脂は時間が経つと黒ずんでいくのです。
油汚れ
油汚れも黒ずみの原因となります。キッチン周りでは調理時に油がはねることがあるでしょう。そこでフローリングに付着した油が酸化したり、ホコリがついたりすると黒ずみにつながります。
カビ
カビも黒ずみの原因です。洗面所や窓際、寝室などは湿気が高くなりやすいため、カビが生えやすくなります。ほかにも布団を直接フローリングに敷いたり、部屋の喚起をしなかったりするとカビが生えることがあります。
食べこぼしの拭き残し
食べこぼしの拭き残しも黒ずみの原因です。食べこぼしをきちんと拭き取らないと、食べ物が酸化したり、フローリングが腐食したりして黒ずみになってしまいます。
フローリング用洗剤の選び方のポイント
フローリング用洗剤を選ぶための3つのポイントを解説します。床用洗剤はたくさん販売されています。違いや特徴が分からず、どれを選べばいいか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは最適な洗剤を選ぶためのポイントを説明しますので、参考にしてください。
汚れに合った洗剤選び
前述した通り、フローリングの黒ずみの原因はいくつかあります。それぞれの汚れに合った洗剤を選んで、効果的にフローリングの汚れを落としましょう。洗剤には中性、アルカリ性、酸性の3種類があり、効果的に落とせる汚れに違いがあります。
中性洗剤
中性洗剤は皮脂汚れや油汚れなどの基本的な汚れは落とせます。刺激が強すぎないため手肌にも優しく、フローリングのワックスコーティングも剥がしにくいのが特徴です。
- 効果的な汚れ:皮脂汚れ・油汚れ・食べこぼし汚れ
- 特徴:しつこすぎない基本的な汚れは落とせる・手肌に優しい・ワックスコーティングを剥がしにくい
- 製品例:スーパーオレンジ フローリング・ウタマロクリーナー・フローリングマジック
アルカリ性洗剤
アルカリ性洗剤は中性洗剤よりも洗浄力が強く、しつこい皮脂汚れや頑固な油汚れも落とせます。一方で手肌が荒れたり、フローリングのワックスコーティングを剥がしたりしてしまう場合もあるので、取り扱いは注意しましょう。
- 効果的な汚れ:皮脂汚れ・頑固な油汚れ
- 特徴:洗浄力が強い・手肌が荒れる可能性がある・ワックスコーティングを剥がしてしまう場合がある
- 製品例:かんたんマイペット・クイックルワイパー ウエットシート・セスキ 激落ちくんシート フローリング用
酸性洗剤
酸性洗剤はお風呂やキッチン、トイレなどの水アカ汚れを落とします。アルカリ性の汚れを落とすのに効果的で、除菌消臭効果があるのも特徴です。一方で酸性洗剤は強い洗浄力がありフローリングを傷める場合があるので、基本的に床掃除には使用しません。
- 効果的な汚れ:水アカ
- 特徴:水回りの掃除向き・除菌消臭効果がある
- 製品例:フローリングを傷めてしまう場合があるため、基本的には使用しない
フローリングの素材に合った洗剤選び
多くのフローリングではワックスのコーティングがされています。一部のアルカリ性洗剤を使うとワックスのコーティングを剥がしてしまう可能性があります。まずは水拭きをして、汚れが落ちなかった箇所のみ洗剤を使うようにしましょう。フローリングの素材によっては水拭きも避けた方がいいものもあります。フローリングの素材に合わせて最適なものを選ぶようにしましょう。
赤ちゃんやペットがいる家庭に合った洗剤選び
赤ちゃんやペットがいる家庭にはナチュラル素材の洗剤がおすすめです。ナチュラル素材の洗剤とは、界面活性剤を使っていないもので、弱アルカリ性や中性で刺激が弱いことが特徴です。赤ちゃんやペットがいる家庭では、フローリングに手をついたり、顔を近づけたりする場面があるでしょう。ナチュラル素材の洗剤は人体への影響が少なく、やさしい成分のため安心して使えます。
フローリングの汚れ落としにおすすめの床用洗剤(タイプ別)
フローリングの汚れ落としにおすすめな床用洗剤をタイプ別に紹介します。スプレータイプ4選とシートタイプ2選です。汚れの種類や特徴に合わせて、洗剤選びの参考にしてください。
スプレータイプ4選
かんたんマイペットスプレー
かんたんマイペットスプレー(花王株式会社)は弱アルカリ性の洗剤です。フローリングに限らず、テーブルや窓ガラス、電気製品など幅広く使用でき、除菌効果もあります。洗剤を拭き取るための二度拭きが不要のため、楽に汚れが落とせるでしょう。
- 使える場所:フローリング・家具・窓ガラス、電気製品など
- 洗剤の種類:弱アルカリ性
- 特徴:幅広く使える・除菌効果・二度拭き不要
- メーカー:花王株式会社
スーパーオレンジフローリング
スーパーオレンジフローリング(株式会社UYEKI)は中性の洗剤です。フローリングの汚れを落とすだけでなく、同時にワックス効果もあります。キッチンの水回りの掃除にも使えて消臭除菌効果もあり、撥水効果もあるため水汚れもブロックできます。
- 使える場所:フローリング・台所のシンクなど
- 洗剤の種類:中性
- 特徴:汚れを落とし+ワックス効果あり・消臭除菌効果+撥水効果で水汚れを防ぐ
- メーカー:株式会社UYEKI(ウエキ)
ウタマロクリーナー
ウタマロクリーナー(株式会社東邦)は中性の洗剤です。フローリングに限らず、キッチン周りやお風呂、トイレなど家中の掃除に使えます。キッチンのしつこい油汚れやお風呂の頑固な水アカも落とせるため、1つ持っていれば使いやすいでしょう。手肌にも優しい洗剤です。
- 使える場所:キッチンまわり・お風呂・トイレ・窓ガラスなど
- 洗剤の種類:中性
- 特徴:幅広く使える・しつこい油汚れ、頑固な水アカもしっかり落とす
- メーカー:株式会社東邦
フローリングマジックリン
フローリングマジックリン(花王株式会社)は中性の洗剤です。フローリングに限らず、キッチンの水回りの掃除にも使えます。汚れ落としと、つや出しが同時にでき、サラっとした仕上がりでさわやかなシトラスの香りが特徴です。
- 使える場所:フローリング・台所のシンクなど
- 洗剤の種類:中性
- 特徴:汚れを落とし+つや出しが同時にできる・さわやかなシトラスの香り
- メーカー:花王株式会社
シートタイプ2選
クイックルワイパー ウエットシート
クイックルワイパーウエットシート(花王株式会社)は弱アルカリ性の洗剤です。フローリングに限らず、壁や畳、網戸の掃除にも使えます。除菌効果もあり、3層構造のシートに洗浄液が含まれているため、シート1枚(両面)で約10畳の広さの掃除ができます。頑固な皮脂汚れや油汚れがゴシゴシしなくても、軽い力で拭き取れますよ。
- 使える場所:フローリング・壁・網戸など
- 洗剤の種類:弱アルカリ性
- 特徴:軽い力で拭き取れる・除菌効果もあり
- メーカー:花王株式会社
セスキ 激落ちくんシート フローリング用
セスキ 激落ちくんシート フローリング用(レック株式会社)は弱アルカリ性の洗剤です。フローリングに限らず、テーブルにも使えます。界面活性剤を使っていないナチュラル素材のため、赤ちゃんやペットがいる家庭でも安心して使えます。消臭除菌効果もあり、破れにくくシートで二度拭き不要です。手荒れしにくいのも特徴です。
- 使える場所:フローリング・テーブルなど
- 洗剤の種類:弱アルカリ性
- 特徴:界面活性剤不使用・二度拭き不要
- メーカー:レック株式会社
ナチュラル素材の床用洗剤2選
前述したように、赤ちゃんやペットがいるご家庭では、床に手をついたり、顔を近づけたりする可能性があるため刺激の弱い洗剤がおすすめです。ナチュラル素材の床用洗剤では界面活性剤を使っていないため、手荒れしにくく人体への影響が少ないので安心して使えます。
超電水クリーンシュ!シュ!
超電水クリーンシュ!シュ!(株式会社ケミコート)は強アルカリ性の洗剤です。フローリングに限らず、キッチンやトイレ、電気製品(冷蔵庫や電子レンジ)、窓などに幅広く使えます。水から作られているにもかかわらず、タンパク質や油を分解してしっかり汚れを落とします。二度拭き不要で拭き取りながら同時に消臭除菌もできるすぐれものです。
- 使える場所:フローリング・キッチン・トイレ・電気製品・など
- 洗剤の種類:強アルカリ性
- 特徴:二度拭き不要・消臭除菌+洗浄が同時にできる
- メーカー:株式会社ケミコート
暮らしの重曹せっけん泡スプレー
暮らしの重曹せっけん泡スプレー(ミヨシ石鹸株式会社)は弱アルカリ性の洗剤です。フローリングに限らず、お風呂やキッチン周りの掃除にも使えます。泡タイプで汚れが垂れにくいため使いやすく、天然のせっけん成分と重曹の力で汚れを落とします。さわやかなユーカリ系の香りも特徴です。
- 使える場所:フローリング・お風呂・キッチンなど
- 洗剤の種類:弱アルカリ性
- 特徴:泡タイプで汚れが垂れにくい・石けんの力と重曹で汚れをしっかり落とす
- メーカー:ミヨシ石鹸株式会社
フローリングをきれいに保つコツ
ここまでフローリングの床用洗剤をご紹介しました。床用洗剤以外にフローリングをきれいに保つコツを説明します。注意点もあるので、しっかり押さえておきましょう。
小まめな掃除
日常生活を送る中でフローリングにはさまざまな汚れが付着します。汚れが溜まると落ちにくくなるため、小まめな掃除が大切です。フローリングをきれいに保つための掃除内容と頻度を解説します。
- 毎日の掃除内容:掃除機をかけましょう。人が動き出すとホコリが舞ってしまいますので、できれば床にホコリが溜まっている朝イチにかけるのが理想です。
- 週1回の掃除内容:拭き掃除や水拭きをしましょう。フローリングは水分に弱いです。毎日水拭きをするとフローリングの素材を傷つけたり、ワックスのコーティングを剥がしたりすることがあるので適切な頻度で行いましょう。
- 月1回の掃除内容:フローリング用の専用洗剤を使って汚れを落としましょう。べたつきや汚れの蓄積を防ぎます。
水分を残さない
フローリングは水分に弱いため、水分が残っていると劣化してしまいます。食べ飲みこぼしをした時は、すぐに拭き取り、フローリングに水分を残さないようにしてください。水拭きする時も、水分をしっかり硬く絞ってから拭くようにしましょう。水拭きのあとはフローリングの上にすぐに物を置かずに窓を開けたり、風通しをよくしたりしてしっかり乾燥させましょう。
フローリングの汚れ落としには適切な洗剤と小まめな掃除がおすすめ
フローリングの汚れ落としは、汚れの種類やフローリングの素材に合わせて、適切な洗剤を選びましょう。効果的に汚れを落とせます。またフローリングは汚れが溜まってしまうと掃除が大変になるので日ごろから小まめに掃除して汚れを溜めないようにしましょう。フローリングを傷つけたり、ワックスを剥がしたりしないために適切な頻度で定期的に掃除することが大切です。ぜひ参考にしてください。