掃除や洗濯、洗い物に欠かせない洗剤。用途ごとに専用の洗剤がありますが、実は洗剤の中には「酸性」「中性」「アルカリ性」という違いがあり、それぞれ特性があって適した使い方があります。しかし、どんな違いがあるのか分からず、洗剤コーナーで迷ったことがあるという人もいるのではないでしょうか。今回は、そんなお悩みを解決するため、それぞれの洗剤の違いやシチュエーション別のおすすめ洗剤をご紹介していきます!

  1. 洗剤の種類
  2. 酸性洗剤とは
  3. 中性洗剤とは
  4. アルカリ性洗剤とは
  5. シチュエーション別おすすめ洗剤
  6. まとめ

洗剤の種類


洗剤は液性によって、大きく3種類に分けられます。液性の「酸性」「中性」「アルカリ性」という言葉は、小中学校の理科で聞き覚えがあるという人も多いですよね。これらの液性は「pH」という0~14の15段階の数値によって決められ、「7」が中性、7未満が「酸性」、7より大きい場合が「アルカリ性」となります。

洗剤もこれらの液性によって分けることができ、場合によっては、中性に近い酸性やアルカリ性のことを、「弱酸性」や「弱アルカリ性」などと呼ぶこともあります。

では、洗剤はそれぞれの液性によってどのように違うのでしょうか。

酸性洗剤とは


酸性洗剤は、逆の性質を持つ「アルカリ性」の汚れや臭いをよく落とすという特性があります。アルカリ性の汚れや臭いとして代表的なものは、水垢や石鹸カス、トイレにつくアンモニア臭などです。トイレ掃除用の洗剤や、浴室用やキッチンのシンク用の洗剤は酸性のものが多いです。

酸性洗剤を使用する際には一つ気を付けなければならないことがあります。それは「塩素系漂白剤」と混ぜてはいけないということです。塩素系漂白剤と混ぜてしまうと、有毒ガスが発生し、命に危険を及ぼす可能性があるので、使用する際は十分注意しましょう。

中性洗剤とは


中性洗剤は、「酸性」と「アルカリ性」のどちらの汚れにも使うことができますが、頑固なこびり付いた汚れには適していません。肌や素材に優しいという特性があるので、食器用洗剤や洗濯用洗剤にも多く見られます。

基本的にどんなものにも使えるのが中性洗剤なので、汚れの性質が分からない場合は中性洗剤で洗い、それでも落ちない場合は、汚れに合わせて酸性洗剤やアルカリ性洗剤を使うと良いでしょう。

アルカリ性洗剤とは


アルカリ性洗剤は、逆の性質を持つ「酸性」の汚れや臭いを良く落とすという特性があります。酸性の汚れとして代表的なものは、油汚れや焦げ付き、皮脂汚れなどです。家の汚れの約8割が酸性の汚れと言われていることからも、家の掃除のほとんどで活躍してくれます。

頑固にこびり付いた汚れも落とすことができる一方で、洗浄力が高いので肌や素材を傷つけてしまう恐れもあります。アルカリ性洗剤を使う際は、手袋を着用するなどして肌を守ることに加え、洗浄するものがアルカリ性洗剤を使っても大丈夫なものかを事前に確認してから使うようにしましょう。

シチュエーション別おすすめ洗剤

ここまでそれぞれの液性の特徴を解説してきましたが、ここからはシチュエーション別のおすすめ洗剤をご紹介していきます!

  • 【キッチン~コンロ周り~】マジックリン ハンディスプレー(アルカリ性)
  • 【キッチン~食器~】ジョイミラクルクリーン泡スプレー微香タイプ(アルカリ性)
  • 【浴室】ルックプラス バスタブクレンジング 銀イオンプラス(弱アルカリ性)
  • 【トイレ】サンポール(酸性)
  • 【洗濯】トップ スーパーNANOX ニオイ専用(中性)
  • 【万能編】キングウォーター(アルカリ性)

【キッチン~コンロ周り~】マジックリン ハンディスプレー(アルカリ性)

引用:花王
コンロ回りの油汚れなら「マジックリン」。サッと吹きかけて拭き取るだけで油汚れが取れてしまう優れもの。油が飛んだ時にすぐ使える場所に置いておきたいですね。

【キッチン~食器~】ジョイミラクルクリーン泡スプレー微香タイプ(アルカリ性)

引用:P&G
泡で出るスプレータイプで、吹きかけてしばらくしてから流すだけで食器の油汚れも落とせてしまう驚きの商品。強力な洗浄力でありながらも、肌への影響にも配慮されて作られているので安心ですね。

【浴室】ルックプラス バスタブクレンジング 銀イオンプラス(弱アルカリ性)

引用:ライオン
毎日のお風呂掃除が面倒だと思ったこと、一度はありますよね。「バスタブクレンジング」なら、スプレーを吹きかけて60秒後に流すだけで、洗浄と除菌までしてくれます。忙しいあなたにぴったりの商品です。

【トイレ】サンポール(酸性)

引用:キンチョー
便器のフチや裏にこびり付いた頑固な汚れはこすってもなかなか取れないですよね。「サンポール」はそんな頑固な汚れを強力な「酸性」の液体で分解してくれるトイレ掃除の頼れる味方です。

【洗濯】トップ スーパーNANOX ニオイ専用(中性)

引用:ライオン
高濃度処方により、他の製品に比べて少ない量で確かな洗浄力を発揮する「スーパーNANOX」シリーズ。「ニオイ専用」は特に洗濯で落ちにくい臭いまでしっかり消臭してくれるアイテムです。

【万能編】キングウォーター(アルカリ性)

引用:KING WATER
キングウォーターは高濃度のアルカリ性洗剤で、キッチン周りの油汚れからお風呂の黒カビ、野菜洗浄まで幅広い用途に使用可能です。二度拭きが不要なので掃除の時間短縮になり、除菌・消臭効果もあるので万能洗剤といえます。

まとめ


いかがでしたか?今回は洗剤の種類の違いや掃除場所ごとのおすすめの洗剤をご紹介してきました!それぞれの洗剤の違いや特性を理解した上で、場所や汚れに合わせて選択できるといいですね!