水は美容や健康に良いと言われており、意識的に摂取している方も多いのではないでしょうか。そのなかで、「最近肌荒れしてきたな」と感じている場合、水道水が原因かもしれません。
水道水を常飲している場合、注意すべきポイントや把握しておくべきリスクがあります。本記事を参考に、安全に水道水を利用し、肌荒れを防ぎましょう。
- 水を摂取するとどんないいことがある？
- 水道水は肌荒れの原因になる？
- 水道水に含まれる成分と特徴
- 水道水を飲むことにより起こり得るトラブル
- 肌荒れを起こさずに水を摂取するためには？
- 家庭での水分補給にはウォーターサーバーがおすすめ！
水を摂取するとどんないいことがある？
そもそも水を摂取することにはどんな効果があるのでしょうか。以下をご覧ください。
- 血液がさらさらになる
- 認知機能の低下を防ぐ
- 便秘が解消される
- 疲れやストレスが解消される
- アンチエイジング効果を得られる
- 頭痛や動悸が改善する
- 冷えを防止する
- 免疫力が上がる
水が美容や健康に多くのプラスの影響を与えることがわかります。そこであまりお金をかけずに水を摂取したいと考えたときに選択肢として出てくるのが「水道水」です。
次章以降では、水道水の摂取について押さえておくべき項目を解説していきます。
水道水は肌荒れの原因になる？
結論から申し上げますと、水道水は肌荒れの原因になる可能性があります。
日本の水道水は法律に沿った厳しい基準をクリアしているため、そのまま飲んでも健康に影響を与えることはほとんどありません。しかし、人によっては水道水に含まれる塩素やミネラルの成分が原因で、肌荒れが生じてしまう可能性があるのです。
次章では、肌荒れを生じさせ得る水道水に含まれる成分について詳しく説明していきます。
水道水に含まれる成分と特徴
水道水に含まれている、人体に影響を与え得る3つの成分について焦点を当てていきます。
- 残留塩素
- 次亜塩素酸ナトリウム
- 鉄サビ
残留塩素
水道水の中には消毒のために塩素が入っています。水道水に含まれる塩素は微量になるように調整されていますが、一定量の塩素は残ってしまいます。それが残留塩素と呼ばれるものです。
塩素は水道水中の病源となる微生物を死滅させるために含まれていますが、殺菌力が強いため、人の体内の腸内細菌まで殺してしまうことがあります。
残留塩素によって腸内環境のバランスが崩されると肌トラブルや免疫力の低下に繋がります。
次亜塩素酸ナトリウム
水道水の消毒剤として、塩素の他にも次亜塩素酸ナトリウム（NaClO）という物質が含まれています。
これによって消毒副生成物という消毒の際の副産物が生じ、その多くが人体に有害で、中には発がん性がある物質が含まれている可能性があります。
鉄サビ
水道管や排水施設など、水が流れる過程で鉄の部品や設備から鉄サビが溶け出すことがあります。
- 水が赤く濁っている
- 鉄の味や匂いを感じる
- 水道料金がいつもより高い
- 洗面台や流しに赤っぽい水跡が残る
上記のような特徴が見られた時は、水道水に鉄サビが混入している可能性を疑いましょう。鉄サビは言うまでもなく水道水の安全性や品質に影響を与えます。口当たりに違和感を感じたら、飲むのを止めるようにしましょう。
水道水を飲むことにより起こり得るトラブル
水道水を飲むことで起こり得るトラブルをご紹介します。
- 肌荒れが起こる
- アトピー性皮膚炎になる
- 腹痛が起こる
肌荒れが起こる
肌荒れを起こす原因は残留塩素です。
塩素はタンパク質を傷つける作用があるため、肌の角質層にダメージを与えます。すると、肌の表面が乾燥したり、保湿機能や刺激をバリアする機能が低下したりして、紫外線などの外的なダメージを受けやすくなり、肌のカサつきやかゆみに繋がります。
また、塩素は腎臓や胃腸の働きを弱めます。塩素の影響で腎臓や胃腸が消化できなかった栄養素や毒素がニキビとして表面に出てきてしまうのです。
以上のように、水道水に含まれる塩素は様々な形で肌荒れを生じさせます。
アトピー性皮膚炎になる
塩素が皮膚のタンパク質を破壊することで顔が赤くなる場合があります。それはアトピー性皮膚炎の可能性が大きいです。
元々アトピーの方は、塩素によってより症状を悪化させてしまいます。
肌が弱いという方はなるべく水道水の使用は避けた方が良いかもしれません。
腹痛が起こる
水道水に含まれるミネラル成分や塩素により腹痛が起こるケースもあります。
日本の水道水の多くは軟水で、ミネラルの量はそれほど多くないのですが、地域によっては硬度が高いところもあり、硬度の高い水道水は水あたりになることも。
硬度だけでなく、微生物やウイルスの混入、水道管の劣化や長期間使用していなかった浄水器なども水あたりの原因になります。覚えておきましょう。
肌荒れを起こさずに水を摂取するためには？
水道水を飲むことは肌荒れ以外にも影響を与えることがわかりました。本章では、安全に水道水を飲むための対策についてご紹介します。
- 浄水器や浄水ポットを使う
- ミネラルウォーターを飲む
- 必要な量を必要なタイミングで摂取する
- 水質検査をする
- ウォーターサーバーを設置する
浄水器や浄水ポットを使う
浄水器や浄水ポットの設置は残留塩素を取り除いてくれるため、肌荒れなどのトラブルを防いでくれます。
浄水器内部のフィルターが塩素だけでなく次亜塩素酸ナトリウムや雑菌などを取り除き、より安全な水道水を飲むことができます。
ただし、浄水器や浄水ポットは簡単に設置ができる一方で、定期的にカートリッジの交換が必要な点に注意しなければなりません。
また、浄水器や浄水ポットを通した水は細菌が繁殖しやすいようになっているため保存には向きません。なるべく早く飲むようにしましょう。
ミネラルウォーターを飲む
水質が硬水になっていることが原因で体に不調が出ている方には日本産のミネラルウォーターがおすすめ。
海外のものは硬水が多く、ミネラルを過度に摂取することにより体内への刺激が強くなることで体調不良に繋がりやすいです。
しかし、国産のミネラルウォーターであれば、残留塩素や硬度に関しては安心して飲むことができます。
必要な量を必要なタイミングで摂取する
水は健康に良い影響をもたらしますが、適量を適切なタイミングで飲まないと効果が減少してしまいます。
まず量について、最低でも1日に1.2L程度飲むようにしましょう。人間は1日に2L〜2.5Lの水分を排出しているので、それと同じくらいの水分量を確保する必要があります。普段の食事で1L近く摂れるはずなので、残りの分を水で補いましょう。
排出量に対して摂取量が少ないと便秘や疲労に、摂取量が多過ぎても頭痛や疲労感に繋がる恐れがあります。バランスに気を付けましょう。
水質検査をする
保健所に依頼すれば、自宅で使っている水道水の水質を調査できます。費用はかかってしまいますが、水質を正確に知ることができ、専門家から適格なアドバイスを聞けます。
個人の体質やアレルギーの有無によっても対策は異なるので、専門家からのアドバイスは非常に役立つでしょう。
詳しくは、お住まいの地域の自治体に問い合わせてみてください。
ウォーターサーバーを設置する
ウォーターサーバーの利用も肌荒れを防ぐ1つの対策です。国内のウォーターサーバーのほとんどは軟水なので、日本人の体に合っています。
メンテナンスを定期的に行うことで給水口を清潔に保つことができ、水を安全に摂取することで肌トラブルを防ぎます。
徹底した殺菌処理とボトルの洗浄が施されるだけでなく、水を買ったりお湯を沸かしたりする手間も省くことができ、簡単に生活に水を取り入れたい方におすすめの方法です。
家庭での水分補給にはウォーターサーバーがおすすめ！
水道水を飲むことにはリスクがつきまといます。美容や健康のために水を摂取したいという方は、自分の体質や自宅の水道水との相性を考えたうえで、本当に水道水を飲み続けるのかを考えましょう。
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