冷蔵庫のものが腐りやすい、なんだか変なニオイがする、その原因は冷蔵庫のお掃除不足かもしれません。

冷蔵庫は毎日使うもののため、知らず知らずのうちに汚れがついて、思っているより不衛生な状態になっている可能性があります。

この記事では、冷蔵庫の掃除が大切な理由と、掃除のポイントについて解説しています。注意点もまとめているので、最後までご覧いただき、冷蔵庫掃除の参考にしてください。

  1. 冷蔵庫掃除が大切な理由
  2. 冷蔵庫をきれいに保つポイント
  3. 冷蔵庫掃除で活躍するおそうじアイテム
  4. 冷蔵庫掃除の注意点
  5. 汚れがひどい場合はプロに頼むのも一案
  6. 冷蔵庫掃除でキッチンを清潔にしよう

冷蔵庫掃除が大切な理由

冷蔵庫の掃除をすることは、見た目をきれいにするだけでなく、食材を安全に管理するために大切です。

冷蔵庫の汚れを放置すると、以下のようにニオイの原因や雑菌の繁殖につながってしまうので注意が必要です。

食品を衛生的に保管する

冷蔵庫にはさまざまな食品が入っていますが、基本的にドアを開けっ放しにすることがなく通気性が悪いため、雑菌やカビが繁殖しやすい場所になっています。

冷蔵庫で冷えている食品は悪くならないように感じますが、実際には腐食を遅らせているだけで腐るのを防ぐわけではありません。

傷んだ食品に気づかず食べてしまうと食中毒の危険もあるので、雑菌が付かない、増えないように冷蔵庫内をきれいにしておく必要があります。

食品へのニオイ移りを防ぐ

冷蔵庫が汚れていると、食材へのニオイ移りの原因になるので注意しましょう。

冷蔵庫が臭いときは、調味料や飲み物など、冷蔵庫内にこぼれた液体がニオイを吸収、放出している場合があります。

腐った食品やカビといった嫌なニオイが食品についてしまわないよう、庫内を清潔に保ちましょう。

ただし、冷蔵庫からガスやオイルのようなニオイがする場合は、故障の可能性があるのですぐにメーカーのカスタマー窓口などに連絡してください。

冷蔵庫をきれいに保つポイント

冷蔵庫が汚れていると食中毒や悪臭の原因になるため、普段からこまめに掃除をしてきれいに保ちましょう。

冷蔵庫を使うときには、以下の点に気をつけて使うのがおすすめです。

汚れを放置しない

冷蔵庫の中には、以下のような汚れが付着している可能性があり、放置しているとカビや異臭が発生する原因になります。

  • 調味料の液だれ
  • 肉や魚から出たドリップ
  • 傷んだ野菜から出た水分
  • 容器を伝って垂れた飲み物 など

これらの汚れは、放置しても良いことがないので、見つけたらすぐ拭き取りましょう。

とくに生肉や魚から出たドリップは、ニオイだけでなく食中毒を起こす菌が発生しやすいので注意してください。

汚れた手で触りがちな、ドアやチルド室の取っ手もチェックして、定期的に拭いておくと安心です。

食品を詰め込まない

冷蔵庫に食材を詰め込むと、冷気が循環せずに食材が腐りやすくなります

奥の食材がとりだしにくくなったり、食材の存在を忘れてしまったりして、カビの発生源になりかねません。

また、食材がくっついていることで連鎖的に傷むことがあるほか、食材で汚れが隠れてしまって気づかないこともあります。

庫内に余裕ができるように食材を入れておけば、掃除のために大量の食材を取り出す必要がないので、おそうじが楽になるでしょう。

取り外せるものは外して掃除

冷蔵庫の中は、ドアポケットや仕切り棚、チルドケース、給水タンクなど、外せる部品が多くあります。

冷蔵庫本体とパーツのスキマに汚れやゴミが挟まっていることがあるので、外せるものは外して掃除することが大切です。

布巾で拭くだけだと、雑菌を広げてしまうことになりかねないので、洗えるものは洗ってしまいましょう。

本体から外せないパーツやパッキンのすきまは、綿棒などで拭くのがおすすめです。

ボックスやトレーを活用して、すぐに洗えるようにしておくのもよいでしょう。

冷蔵庫掃除で活躍するおそうじアイテム

普段から、気になったときにさっと掃除できるよう、役立つアイテムを知っておきましょう。

日常の冷蔵庫掃除は、基本的に以下のような家にあるものでOKです。

ウェットシート

除菌効果のあるウェットシートは、普段の冷蔵庫掃除にピッタリのアイテムで、布巾と違って使い捨てできるため、菌を広げてしまう心配が少ないのがポイントです。

アルコールや重曹、セスキなど、さまざまな成分が含まれているものがあり、冷蔵庫やレンジといったキッチン周りの掃除用ウェットシートも売られているので活用するとよいでしょう

ガラス棚の拭き跡が気になる場合は、ウェットシートで拭いた後にキッチンペーパーで水気をとるのがおすすめです。

中性洗剤

乾いて固まってしまったり、こびりついたりした落ちにくい汚れは、薄めた中性洗剤(食器用洗剤)を含ませた布でふき取ってください

冷蔵庫は電化製品なので、なるべく濡らさないように布巾はかたく絞るのがおすすめです。

庫内に洗剤が残らないように二度拭きする必要がありますが、面倒な場合は二度拭き不要のクリーナーを使用するとよいでしょう。

また、掃除に使う布は、細かい汚れを絡めとるマイクロファイバークロスが適しています。

冷蔵庫掃除の注意点

冷蔵庫の掃除を行うときは、故障や破損の原因にならないよう、以下の点に気をつけましょう。

推奨されていない洗剤は使わない

洗剤の中には、冷蔵庫の掃除に適していないものがあるので、必ず各メーカーの説明書を確認し、以下のようなものはなるべく使わないようにしてください。

  • アルカリ性台所用洗剤
  • 重曹、セスキ炭酸ソーダ
  • アルコール
  • 研磨剤入り洗剤
  • 塩素系漂白剤
  • クエン酸
  • ベンジン など

多くの冷蔵庫掃除に非推奨とされているこれらの洗剤を使用すると、プラスチック部分が変色したりパッキンが破損したりする可能性があります。

また、研磨剤入りの洗剤は庫内に傷をつけてしまうので、使わないように気をつけましょう。

なるべく傷付けない

掃除の際は、前述の研磨剤入り洗剤のように、冷蔵庫内に傷を付けるのはなるべく避けてください。

プラスチック部分に細かい傷がつくと、その中で菌やカビが繫殖する恐れがあり大変危険です。

硬いスポンジやたわし、メラミンスポンジのほか、固まっている汚れをヘラなどで無理やり剥がすのもおすすめしません。

頑固な汚れは、水分を含ませて柔らかくなったものを拭き取るのがベターです。

また、外したパーツを殺菌したいと思う人もいるでしょうが、変形や破損の恐れがあるので、熱湯をかけるのはNGです。

年に一度は徹底掃除を

冷蔵庫の掃除は、普段からこまめにするのがおすすめですが、忙しい毎日の中で冷蔵庫の汚れを気にしていられないこともあるでしょう。

こまめに掃除できない時は、年に一度でよいので徹底そうじをするのがおすすめです。

中身を取り出し、冷蔵庫の電源を切って、庫内だけでなく外側についたホコリや汚れを落としましょう。

外側についたホコリを落とすと、節電効果も期待できるので、1年に1度は徹底掃除してください

汚れがひどい場合はプロに頼むのも一案

冷蔵庫があまりに汚れている、時間がなくて自分では掃除できない、という場合はクリーニングサービスに依頼するのも一案です。

多くの場合、冷蔵庫掃除のサービスはハウスクリーニング業者が行っているので、Webサイトや問い合わせからサービス内容を確認してみましょう。

冷蔵庫クリーニングの価格はドアの数で決まることが多く、8,000円~20,000円程度でサービスが受けられます

業者によっては人件費や交通費が別途かかるケースもあるので、事前に料金についてよく確認しておく必要があります。

冷蔵庫掃除でキッチンを清潔にしよう

冷蔵庫の中が汚れていると菌やカビが発生し、悪臭の原因になるだけでなく、食中毒といった健康被害につながる可能性もあるため、こまめに掃除して清潔に保ちましょう。

掃除の際はウェットシートや中性洗剤を用いて行い、庫内の変色や破損を防ぐため、メーカーが使用を勧めていない洗剤は使わないようにしてください

あまりに汚れがひどい場合などは、冷蔵庫のクリーニングサービスを利用するのもよいでしょう。