みなさん、ゴルフクラブのお手入れはしていますか?全くお手入れをしていないという人も少なくないでしょう。しかし、クラブには寿命があります。できるだけ長く、良い状態で使い続けるにはお手入れが欠かせません。

そこでこの記事では、ゴルフクラブをお手入れするメリットとその方法について徹底解説していきます。

  1. クラブをお手入れするメリット
  2. ヘッドのお手入れ方法
  3. シャフトのお手入れ方法
  4. グリップのお手入れ方法
  5. まとめ

クラブをお手入れするメリット


お手入れしたほうがいいのはわかっていても実際するのは面倒ですよね。そこでまずはお手入れすることで得られるメリットを具体的に紹介していきます。

クラブが長持ちする

クラブの汚れを綺麗にしたり、適度な温度、湿度で保管することでトラブルを防ぐことができます。汚れを放置してしまうと、簡単には落とせない頑固な汚れや錆が生まれてしまいます。

クラブが一本でも錆びてしまうと、錆びていない他のクラブにも移ってしまうため、少しの錆でも見逃さないように注意しましょう。

スコアがアップする

ゴルフクラブのお手入れは、劣化防止だけでなく、プレーにも影響を及ぼします。アイアンのヘッド部分の溝に、土や汚れがある人は今すぐ落としましょう。それだけで今よりもスピンを効かせることができ、ショットの正確性が上がります。

さらに、グリップ部分も気づかないうちに汚れてしまいがちです。しっかりグリップできないと、ショットの安定性も飛距離も落ちてしまうため、必ず綺麗にお手入れをしましょう。

買取の際の評価が上がる

ゴルフクラブを買い換える際、下取りを利用している方も多いのではないでしょうか?その際、お手入れが行き届いたクラブは高価買取が期待できます。傷や汚れが目立たず、キレイな状態かどうかは大きな査定ポイントとなっています。

ヘッドのお手入れ方法

ドライバー・FW・UT


ドライバーやFW、UTは、薄くて硬いチタンやステンレス、スチール鋼などの金属でできています。そのため、ものによっては、硬いもので力強く拭くと、傷がついてしまうこともあるので注意しましょう。

これらのクラブは、少し湿らせたタオルかメラミンスポンジで丁寧に擦るのがオススメです。メラミンスポンジは、いわゆる「激落ちくん」です。スポンジに水を含ませてゴシゴシ擦ると、ヘッドに付いた傷などが取れて綺麗になります。また、テンプラやチョロなどのミスショットを打つと、ヘッドのクラウンと呼ばれる上部分やネック部分の塗装面にボール跡がついてしまいます。

このボール跡を見られると、ミスショットをしている事が一目瞭然なので、恥ずかしい思いをしないためにも、きちんとお手入れをしましょう。シンナー類や車用のコンパウンドや歯磨き粉で磨くとさらに汚れが落ちますし、頑固なボールの跡も消えます。

アイアン・ウェッジ


アイアンやウェッジは芝生や土、バンカーの砂などに直接接触するので、特に汚れやすいです。ヘッドのフェース面の溝に土や砂などの汚れがあると、スピンがかかりにくくなります。お手入れは下記に沿って行いましょう。

  1. バケツに水を張り、クラブヘッドを水に浸ける
  2. フェース面を、歯ブラシやたわしで綺麗に磨く
  3. 頑固な汚れがある場合は、爪楊枝を使う
  4. 水分をしっかり拭き取る

この際注意すべき点は、お手入れ後に必ず水分を拭き取る事です。アイアンやウェッジは鉄素材でできている事が多いので、湿気に弱く、水がついたまま放置しておくと錆の原因になってしまいます。汚れを落とす際の水洗いはOKですが、水分の拭き取りを徹底してください。水分を拭き取った後は、仕上げに市販の錆止めでコーティングをして、錆を予防しましょう。

パター


パターは錆が目立たない素材の物もあれば、錆が出やすい素材が使われているものもあるので、事前に自分のパターの素材を調べてから、お手入れをするようにしましょう。お手入れ後はウッドやアイアンなどと同じように、水分を拭き取る事が大切です。

また、パターは他のクラブと当たって傷が付き、その傷から錆が発生して劣化することがあります。そのため、ラウンド中にはヘッドカバーを装着するようにしましょう。ヘッドカバーを装着すると余分な汚れもつきにくく、メンテナンスの負担も軽減できます。

シャフトのお手入れ方法


カーボンシャフトの場合は、錆びにくいので、乾いた布で汚れを拭き取り専用クリーナーやスプレーをムラなく塗布すれば、十分です。しかし、カーボンシャフトは傷つきやすく、傷がついてしまうとその部分から汚れや錆が発生し、劣化が進んでしまうので、クラブ同士が当たらないように注意しましょう。

スチールシャフトの場合は、しっかりお手入れをしないとサビてしまうので、下記に沿ってお手入れを行いましょう。

  1.  錆止めスプレーをかけて、乾燥したタオルでこする。
  2. 錆を見つけた場合、錆止めスプレーをかけたあと、キッチン用のスポンジで錆を落とす。
  3. しっかり水分を拭き取る。

少しでも錆ができると、他のクラブのシャフトにも移ってしまう可能性があるので、定期的な錆チェックとお手入れを徹底しましょう。

グリップのお手入れ方法

最後にグリップのお手入れ方法です。グリップは手でずっと握っているので、手汗や手あかがついて、想像以上に汚れています。お手入れをしないと汚いだけでなく、不衛生な状態にもなってしまいます。

さらグリップ力が下がる原因になるため、より長く性能をキープするためにも、下記を参考に、お手入れをするようにしましょう。

  1. 中性洗剤を使って、柔らかいブラシやタオルなどでしっかり洗う。
  2. 乾いたタオルで拭き取り、日陰で乾燥させる。
  3. ラップを巻いて保湿をする。

汚れを落とせばよいと思っている方が多いと思いますが、グリップは水分を拭き取った後の保湿が重要になります。グリップが劣化してしまう原因の一つ、ゴムの乾燥を防ぐためです。しばらくクラブを使用しない場合にも、グリップにラップを巻いておくだけでより長く良い状態を保つことができます。

しかし、いくら丁寧にお手入れをしていても、ゴムでできているグリップは、経年劣化しやすいので、定期的なグリップ交換が必要です。劣化したグリップは硬くなり、滑りやすいので、スイングに悪影響を及ぼします。

クラブの使用頻度やラウンド頻度にもよりますが、目安としては1年半〜2年に一度は交換することをおすすめします。グリップの種類もたくさんあるので、自分の好みのグリップを探すのも楽しみのひとつになるかもしれません。

まとめ

ゴルフクラブをお手入れする事でたくさんのメリットがあることがお分りいただけたと思います。お手入れをすることで自分のクラブを良い性能で使い続ける事ができるし、何より、ゴルフクラブへの愛着が湧き、さらにゴルフが楽しくなるはずです。
ゴルファーの皆さん、ぜひこの記事を参考にゴルフクラブのお手入れをしてみましょう!