工場では沢山の機械が動いており、それらを稼働させることによって生じる汚れにお悩みの方も多いのではないでしょうか?「油で床がヌメヌメして滑りやすくなり、安全が確保できなくなる」なんてことは避けたいですよね。また、広い工場を毎日掃除するのは労力を費やすものです。

工場では、改善や効率化のために「5S」が重要視されています。「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の5つを指しますが、中でも「清掃・清潔」は特に重要な要素といえます。

そこで本記事では、工場特有の汚れを効率よく綺麗に落とす方法をご紹介します。また、なかなか汚れを落としづらい作業着を綺麗にする方法も併せて参考にしてください。

  1. 工場の汚れにはどんな種類がある?
  2. 工場の汚れをごっそり落とす洗剤!
  3. 【場所別】効果的な掃除方法
  4. 工場を掃除する時のポイント
  5. 作業着の頑固な汚れを落とす方法
  6. さいごに

工場の汚れにはどんな種類がある?

まずは、工場の汚れの種類と特徴をご紹介します。それぞれの特徴を知り、適切な方法で掃除をしましょう。

油性汚れ

代表的な工場の汚れで、水に溶けにくい特徴があります。油性汚れの具体例は、工場油手垢などです。工場油は特に頑固で、一度コンクリートなどに染みついてしまうとなかなか落としづらくなります。

不溶性汚れ

工場には不溶性汚れも多いです。具体的には、水垢ホコリサビなどが含まれます。不溶性汚れは水にも油にも溶けないため、蓄積しやすいのが特徴です。そのため、こまめに掃除をしなければ気付かないうちに機械に影響を与えてしまう可能性があります。

カビ汚れ

特に食品工場などで発生しやすいのがカビ。カビは温度が約25度、湿度が約70%以上の環境下で急激に生えやすくなります。カビが増殖してしまうと衛生上良くないですし、特に食品を扱う場であれば様々な支障をきたしてしまう可能性があるため、適切な処置が必要です。

工場の汚れをごっそり落とす洗剤!

ここでは、工場の頑固な汚れに効果的な洗剤をご紹介していきます。

アルカリ性洗剤

工場汚れで1番多い油性汚れを落とすのに効果的です。特に強アルカリ性の洗剤を選ぶことで、コンクリートにこびりついた頑固な汚れも綺麗に落とすことができます。床だけでなく、PCや電子機器の皮脂汚れ、部品洗浄などにも使用可能です。

おすすめ商品:KING WATER

KING WATERは高濃度の強アルカリ性洗剤で、油汚れや皮脂汚れなどのタンパク質汚れに効果的です。除菌や消臭にも高い効果があるので、切削油の腐敗悪臭まで作用します。二度拭き不要で効率よく清掃が可能です。
KING WATER

酸性洗剤

不溶性汚れには酸性洗剤が効果的です。酸性洗剤は塩素系漂白剤との併用ができないので注意が必要ですが、正しい用法で使えば水溶性汚れ全般を綺麗に落としてくれます。弱酸性と2種類ありますが、工場の汚れは通常の酸性タイプを選ぶと良いでしょう。

おすすめ商品:スマクリ 酸性

スマクリは高い洗浄力と環境への優しさが特徴的な酸性洗剤です。天然由来の界面活性剤を主成分としているので、環境にも人体にも安心して使うことができます。酸性洗剤はトイレ用の洗剤が多い中、こちらは外壁や石材など、幅広い範囲で使用できおすすめです。
スマクリ

塩素系漂白剤

カビ汚れに最も効果的なのが、塩素系漂白剤です。主成分は次亜塩素酸ナトリウムで、カビの根元から殺菌する効果があります。カビは他の汚れとは異なり根のようなものが張られているため、奥に浸透させることのできるスプレータイプがおすすめです。

おすすめ商品:カビキラー

カビキラーは強力な浸透力が特徴の塩素系漂白剤ですが、まだ見える形で現れていない黒カビの元にも作用します。工場でカビが生えてしまうと衛生上問題があるため、カビそのものの発生を抑える効果があるカビキラーがおすすめです。
カビキラー

【場所別】効果的な掃除方法

ここからは、具体的な工場の掃除方法について解説していきます。

ウェットエリアの掃除方法

ウェットエリアとは、排水溝が付いており、水が流せる場所のことを指します。ウェットエリアは床が濡れている状態が続くため、カビの生えやすさなど衛生上の問題点が多いです。その一方で、水が流せることによる掃除のしやすさがメリットとして挙げられます。

  1. ほうきで軽いゴミやホコリを掃き掃除する
  2. 汚れに適した洗剤をかけて5~10分ほど時間を置く
  3. 洗剤が汚れに馴染んだら、ブラシなどで擦る
  4. 水で流し、スクイジーで水気を切る
  5. 十分に乾燥させる

ウェットエリアはカビや雑菌が繁殖しやすい環境なので、掃除が終わったら必ず水気を切り乾燥させることを忘れないようにしましょう。

ドライエリアの掃除方法

ドライエリアには排水溝がなく、水を流したりしてはいけない場所を指します。水を使えないので掃除が難しいという注意点がありますが、カビや雑菌は繁殖しにくいのが特徴です。

  1. ほうきで軽いゴミやホコリを掃き掃除する
  2. 汚れに適した洗剤をモップに含ませて拭く
  3. 汚れが頑固な時はブラシで擦る
  4. 綺麗なモップで水拭きをする
  5. 水気を完全に取り、十分に乾燥させる

ドライエリアは常に乾燥した環境を求められるため、掃除の前には換気をし、終わったら十分に乾燥させるようにしましょう。ウェットエリアよりも工程が多くなるので、二度拭きが不要の洗剤を使うと効率的です。

工場を掃除する時のポイント

ここでは、工場特有の汚れを綺麗に落とすポイントをご紹介します。

必ず換気をしてから掃除を始める

工場で使う洗剤は成分が強いものが多いため、常に換気が必要です。また、素早く乾燥させるためにも忘れないようにしましょう。

洗剤を使う前に、ゴミやホコリをほうきで掃く

床に細かいゴミが残った状態で洗剤を使うと、奥まで浸透せずに汚れを落としづらくなってしまいます。1回で最大限綺麗にするために重要なポイントです。

掃除は「上から」「奥から」

汚れを綺麗に落とすために効果的な掃除の順番です。この順番で進めることで、洗剤を効率良く使うこともできます。

掃除が終わったら十分に乾燥させる

ドライエリアはもちろん、ウェットエリアも水分のない状態が望ましいです。衛生面に支障をきたさないようにするため、乾燥させることを意識しましょう。

作業着の頑固な汚れを落とす方法

最後に、頑固な汚れがこびり付いた作業着の綺麗な洗濯方法をご紹介します。
作業着の汚れはほとんどが皮脂汚れ、つまり酸性汚れです。そのため、洗濯用洗剤とアルカリ性洗剤を併用することで綺麗に汚れを落とすことができます。

  1. アルカリ性洗剤を汚れの目立つ部分にかける
  2. 5~10分ほど浸け置きする
  3. 少し汚れが浮いてきたら、通常通り洗濯する

さいごに

工場の衛生面を守り、運営を円滑にするために掃除は重要な要素です。こまめに掃除をするのであれば、なるべく効率良く綺麗にしたいですよね。
ぜひ今回ご紹介した洗剤や掃除方法を参考にし、常に清潔な工場作りを心がけてみてください!