毎日使うお風呂。常に清潔感を保ち、気持ちよく使いたいですよね。
しかし、「水垢やカビの落とし方が分からない…」「掃除する場所が多すぎて面倒臭い…」とついつい放置してしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、洗剤を販売している掃除のプロが、「簡単に」「お金をかけずに」できる掃除方法をご紹介します!

最近一人暮らしを始めた方や、忙しくてなかなか掃除の時間が取れない方など、ぜひ参考にしてくださいね。

  1. お風呂の汚れの原因
  2. 最初に準備するもの!洗剤や掃除道具は何が良い?
  3. お風呂で掃除すべき場所と頻度は?
  4. お風呂掃除のやり方紹介
  5. 普段から掃除頻度を減らすための対策法
  6. 最後に

お風呂の汚れの原因

お風呂の汚れには様々な種類があり、なかなか落としづらいのが特徴です。まずは、それぞれの汚れの原因や特徴を知っておきましょう。

水垢

水垢の原因は、水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル分です。水は蒸発しますが、ミネラル分だけが残って結晶化することで、白くこびり付いてしまいます。

カビ

カビは高温多湿で栄養源のあるところに生えてきます。カビにとっての栄養源は、石鹸カス皮脂です。これらが集まっているところで繁殖していきます。

ピンク色のぬめり

これは「ロドトルラ」という名前の酵母菌で、カビと同じような生え方をします。そのため、湿度が高く、かつ石鹸カスがあるところに発生することが多いです。

石鹸カス

これは水道水のミネラル分石鹸の成分が合わさったものが原因です。これらが反応し合うと、積み重なるように酷くこびり付いていきます。

最初に準備するもの!洗剤や掃除道具は何が良い?

ここからは、掃除を始める前に準備しておくべきものをご紹介します。

洗剤の選び方

お風呂掃除用洗剤には様々な種類や成分があるため、用途に適したものを選ぶことが重要です。しかし、いくつも買い揃えるのはお金もかかるし避けたい。
そこで、最低限持っていて欲しい洗剤を紹介します。掃除用途に適したものを選んでみてください。

中性洗剤

水垢・湯垢石鹸カスなどに効果的で、毎日の軽いお掃除に1本持っておくと便利です。
ただし、中性洗剤だけでこびり付いてしまった汚れを落とすのは難しいので注意してください。

おすすめ商品:バスマジックリン

バスマジックリンは泡切れとすすぎが早く、毎日のお掃除を短時間で終わらせることができます。
バスマジックリン

酸性洗剤

酸性洗剤は、こびり付いた水垢に効果を発揮します。しっかり汚れを落としたい時は持っておきましょう。

おすすめ商品:お風呂用ティンクル

お風呂用ティンクルは酢酸が含まれており、より高い洗浄力と泡切れの良さが特徴的です。
お風呂用ティンクル

アルカリ性洗剤

アルカリ性洗剤は、黒カビや皮脂汚れに強い洗剤です。お風呂の皮脂汚れは、身体から出た皮脂が石鹸の成分と合わさることで黒っぽくなり、ベタついた汚れとして現れます。カビになる元の汚れを落とすのに効果的です。

おすすめ商品:KING WATER
KING WATERは、株式会社セーヌラインが販売している高濃度のアルカリ性洗剤です。
KING WATER

塩素系漂白剤

塩素系漂白剤は、こびり付いた黒カビを取るのに適しています。成分が非常に強く、酸性洗剤とは絶対に混ぜられないので注意してください。

おすすめ商品:カビキラー

カビキラーは、強力な浸透力でカビの根元からしっかり落としつつ除菌効果も発揮します。
カビキラー

準備すべき掃除道具

ここからは、掃除道具のご紹介です。「100均で揃えられる」・「最低限持っておくべき」掃除道具をご紹介していきます。

最低限持っておくべき掃除道具リスト

  • 身体を洗う用のタオル
  • ゴム手袋
  • スクイジー(水滴取りワイパー)
  • コゲとりスポンジ
  • クイックルワイパー

頑固な汚れを取るために、細かいブラシキッチンペーパーもあると便利です。

お風呂で掃除すべき場所と頻度は?

浴室内は、場所によって理想の掃除頻度が異なります。以下は、各掃除場所と頻度をまとめたものです。

毎日

  • 浴槽
  • 排水溝

1~2週間に1回

  • ドア
  • 浴槽の蓋
  • 蛇口

1~2か月に1回

  • 天井
  • 換気扇

1年に1回

  • 浴槽エプロン(バスタブカバー)

お風呂掃除のやり方紹介

 【場所別】掃除方法のご紹介!

ここからは、具体的な掃除方法を「掃除する順番に」紹介していきます。掃除を始める再には、必ず窓を開け、換気扇を回してから始めましょう!

浴槽(毎日)

毎日の浴槽掃除には、身体を洗う用のタオル安い中性洗剤がおすすめです。

  1. タオルに洗剤を付ける
  2. 浴槽を撫でるようにサッと拭く
  3. 洗い流す

高い洗剤は洗浄力が強すぎてしまうため、安いものを選びましょう。食器用洗剤でも代用可能です。

排水口(毎日)

排水にたまった髪の毛はできれば毎日掃除しましょう。カビが繁殖する原因となります。100均で買える髪の毛キャッチのネットが便利です。キャッチした髪の毛をティッシュに移して捨てるだけで完了します。

また、排水溝をしっかり掃除をする時は、

  1. 外せるパーツを全て外す
  2. 塩素系漂白剤をかける
  3. 20分ほど放置してから洗い流す

というフローで掃除をするようにしましょう。カビ等ができやすい場所ですので、1週間に1回程度は、溜まった髪の毛をとるだけでなくぬめりなどをブラシでこすって掃除をするのもおすすめです。

床・壁(1~2週間に1回)

  1. 中性洗剤をかける
  2. スポンジやブラシで擦る
  3. 洗い流す

黒ずみなどが目立つ場合は、中性洗剤だけでなく、重曹をかけてから洗い流すと効果的です。
また壁は、汚れが少ない上から下に向かってこするようにしましょう。

ドア・窓のサッシやパッキン(1~2ヶ月に1回)

  1. 酸性洗剤をかける
  2. 30分ほど浸透させる
  3. 洗い流す

カビがあまりにも酷い場合は、塩素系漂白剤を併用するとより効果的です。ただし、塩素系漂白剤と酸性洗剤は絶対に混ぜてはいけないため、しっかりと隅々まで洗い流してから使用してください。

浴槽の蓋(1~2週間に1回)

蓋に凹凸がある場合は、細いブラシがあると洗いやすいです。

  1. 中性洗剤をかける
  2. スポンジやブラシで洗い流す
  3. 入念に乾燥させる

汚れがこびり付いている時は、重曹での漬け置き洗いも効果的です。漬け置き洗いは後ほどご紹介します。

鏡・蛇口(毎日・1~2週間に1回)

毎日の掃除には、100均で売っているスクイジーを使って数回鏡を拭くと綺麗になります。
鏡や蛇口をしっかり洗う際は、下記の方法で洗いましょう。

  1. 中性洗剤をかける
  2. スポンジで擦る
  3. 洗い流す

水垢が目立つ場合はクエン酸パックが効果的です。こちらも後ほどご紹介します。

天井(1~2ヶ月に1回)

天井は、手が届きにくいため普段は掃除を見落としがちですが、クイックルワイパーを使うとかなり掃除がしやすくなります。

  1. モップ部分にキッチンペーパーを巻きつける
  2. 除菌スプレーをペーパーが湿るまで吹きかける
  3. 床の掃除と同じように天井を拭く

カビが生えている場合は漂白剤で代用し、必ず水拭きと空拭きまで行ってください。

換気扇(1~2ヶ月に1回)

換気扇は、掃除機を使うと比較的楽に掃除ができます。

  1. 換気扇の電源を切る
  2. 換気扇のフィルターを外す
  3. フィルターに付いている汚れやホコリを掃除機で吸い取る

エプロン(1年に1回)

エプロンは、浴槽の側面に付いているカバーのことを指します。

  1. エプロンを外す(上に持ち上げながら前に引っ張ると外せることが多いです)
  2. 漂白剤を全体的にかけて10分ほど放置
  3. スポンジやブラシで擦る
  4. 洗い流す
  5. しっかり乾かしてからエプロンを元に戻す

重曹とクエン酸洗剤の使い方

ここでは、あまり知られていない重曹やクエン酸洗剤の使い方をご紹介します。

重曹

重曹は、漬け置き洗いをする際に効果的です。おすすめの使い方は、お風呂の残り湯に1杯入れ、洗いたいものを漬け置きすることです。こうすることで浴槽も一緒に洗うことができ、効率的です。

クエン酸洗剤

クエン酸洗剤は、水垢に非常に効果的です。

  1. 200mlの水に小さじ1のクエン酸を溶かす
  2. キッチンペーパーに染み込ませる
  3. キッチンペーパーを鏡や蛇口など水垢を落としたいところに貼り付ける
  4. ラップをかぶせて1〜2時間放置する
  5. シャワーでしっかり流す

クエン酸が残ると白くなってしまうので、隅々まで洗い流しましょう。

普段から掃除頻度を減らすための対策法

では最後に、掃除頻度を減らすために出来ることをご紹介します。

熱湯をかけてから浴室を出る

カビは50℃以上の熱で死滅させることができます。そのため、最後に熱いシャワーを全体的にかけると効果的です。

お風呂から出る直前に浴槽を洗う

浴槽に付く湯垢は、付いた直後であればすぐに落とすことができます。しかし、放置してしまうとゴシゴシ擦る必要があるので、前述したように毎日サッと拭き取って対策しましょう!

浴室を出る前に鏡の水切りをする

水垢は最も落としづらいお風呂汚れなので、毎日水気を取ることが非常に重要になります。
なので、スクイジーで水気を切り、水垢対策をしましょう。

シャンプーなどの小物を浮かせて収納する

小物を床面に置かないようにすることで、ヌメりを防止することができます。また、掃除する際に移動させる手間も省けるので便利です。

最後に

ついつい面倒臭いからと放置してしまいがちなお風呂掃除ですが、毎日の少しのお手入れで今後の掃除を楽にすることができます。今回は、なるべく安く、楽に済ませられる掃除方法をご紹介しました。常に綺麗なお風呂を保てるように、ぜひ実践してみてくださいね。