水が美容や健康に良い効果をもたらすことをご存知でしょうか。
日本には、蛇口を捻れば水を飲むことができる恵まれた環境があります。そんな身近な存在の水ですが、効果的に摂取すれば美容効果を得ることができます。
本記事では、水を摂取することによる効果や水の摂り方のポイントを中心に解説いたします。
水が美容に良いと言われる理由
水が美容に良いと言われるのは、体の水分量が肌や髪、体型などに大きく影響を与えるためです。皮膚表面の角質層に水分をたっぷり含んでいる赤ちゃんの肌に潤いがあるのにも説明がつきます。
逆に体の水分量が不足していると、肌荒れ、シミ、シワなどの肌トラブルに繋がり、理想の状態とはいえなくなってしまいます。
では、水を摂ることには具体的にどんな効果があるのでしょうか。
水がもたらす美容効果とは
美容は健康から生まれます。水は健康に良い影響を与えた結果、美容にも良い影響を与えるのです。水が健康や美容にもたらす具体的な効果には以下のようなものがあります。
- 肌に潤いをもたらす
- 髪にハリやツヤを出す
- 老廃物を排出する
- 吹き出物を防ぐ
- 乾燥によるシミやシワを予防す
- 肌のターンオーバーを保つ
- 基礎代謝が上がる
肌に潤いをもたらす
水を摂ることで血液の巡りが良くなり、酸素や栄養が肌に行き渡ることで、肌が潤います。
この肌の潤いを生み出すための保水力を担ってくれるのが、真皮相で生成されるヒアルロン酸です。ヒアルロン酸は保水力を高めてくれますが、歳を追うごとに減少したり、体内の水銀によって生成が妨げられたりします。その水銀を体内から除去してくれるのが水です。
ヒアルロン酸によって保水力が高まると、化粧水や美容液の浸透力が上がります。肌の潤いは体の外からではなく、体の内から生み出すのです。
髪にハリやツヤを出す
肌と同様に、水が体に行き渡ると髪にも良い影響があります。
水分不足は髪や頭皮の環境に悪い影響を与え、場合によっては薄毛に繋がる可能性も。
水を摂取して髪の毛先まで酸素や栄養を届けることで、髪にハリやツヤを出しましょう。
老廃物を排出する
水分が不足すると血液の流れが悪くなり、本来排出されるべき老廃物が蓄積します。その結果、むくみや肌荒れといった症状を引き起こしてしまうでしょう。
成人でも一日で0.5Lの尿を体外に排出する必要があり、水が足りていないと老輩物がどんどん体内に溜まっていってしまいます。
適度に水分を摂取して老廃物を外に出すことで、健康的な体を維持しましょう。
吹き出物を防ぐ
水を飲んで肌に潤いを与えることで、ニキビなどの吹き出物を防ぐ効果も期待できます。
吹き出物の原因も先ほど触れた老廃物の滞留です。排泄機能の弱まりにより老廃物が体内に留まり、吹き出物の発生に繋がってしまいます。
また、水分をとらないことで肌の乾燥を招き、吹き出物がさらに悪化してしまう可能性も。水を適度に摂ってニキビなどの吹き出物ができにくい体をつくりましょう。
乾燥によるシミやシワを予防する
シミやシワも水分不足による肌の乾燥から生じるものです。
水分不足は保水力の低下を招き、肌の乾燥に繋がります。肌が乾燥すると肌が外部からのダメージを受けやすくなり、シミやシワの原因になってしまいます。
年齢とともにできやすくなるシミやシワ。特に30代・40代など、高齢者層にこれから入っていく層の方は、シミやシワを防ぐためにもこまめに水分補給しましょう。
肌のターンオーバーを保つ
肌の生まれ変わりであるターンオーバーは、年齢とともに周期が遅れていきます。ターンオーバーが正常に働かないと、肌のくすみを招く可能性も。
水分を摂って血液を循環させることで新陳代謝が活発になると、ターンオーバーは正常なまま維持され、肌質が改善されて美しい肌を手に入れることができます。
年を重ねても美しい肌でいるためには水分が必須なのです。
基礎代謝が上がる
水は基礎代謝を上げてくれます。
人の体は水を飲むと一時的に体温が下がりますが、再び体温が上昇します。このとき体内のエネルギーが消費されることで基礎代謝が上がるという仕組みです。
基礎代謝が上がると普段通りの生活でもエネルギーが消費されやすくなったり、食べたものの消化を良くしてくれたりするため、太りにくい体質になります。
水を摂取することで基礎代謝を上げ、痩せやすく太りにくい体を作りましょう。
美容に効果がある水の種類
水が様々な面で美容や健康に良い影響を与えてくれるのがわかりました。しかし、水にもいくつか種類があり、種類によっては効果がないものも。そこで今回は、美容に効果があるといわれる水の種類をご紹介します。
- 軟水
- 硬水
- 炭酸水
- 水素水
軟水
軟水とは、水1Lあたりのマグネシウムの含有量が120mL未満の水のことを指します。
軟水は含まれるミネラルの量が多過ぎず、口当たりがまろやかで飲みやすいことが特徴です。そのため、お腹にも優しく、乳幼児も安心して飲むことができます。
体内への吸収スピードが早く、寝ている間にも血流をスムーズにしてくれる点も特徴です。
ミネラルを摂りたいという方にはおすすめしませんが、ミネラルの量よりも飲みやすさを重視して水分補給をしたいという方にはぴったりの水だといえます。
硬水
硬水は軟水よりもマグネシウムを含んでいる水です。
ミネラルを多く含んでいる分、味わいが独特なので好みが分かれてしまう一方で、多くの美容・健康効果をもたらします。
- 動脈硬化を予防することで心筋梗塞や脳梗塞のリスクを抑える
- 毛穴の黒い汚れを落とす
- 便秘を解消する
- 脂肪の燃焼を促進する
- 脂肪の吸収を抑制する
メリットが多いからといって飲み過ぎると、下痢を起こしてしまう可能性があるため注意しましょう。
炭酸水
炭酸水は血液やリンパの流れを良くすることで、代謝を高めてくれます。
肌の老廃物や毛穴の汚れを排出しやすくなり、肌のツヤや透明感を高めてくれる効果があります。
実は炭酸水はダイエットに効果的です。炭酸水が体の中に入ると血管内が酸素不足になります。すると血管を広げて大量の酸素を送り込もうと血流が増加し血液の循環が良くなることで、肌のハリや髪のツヤを生み出すことに繋がるというわけです。
ただし、炭酸水には食欲を増進してしまう効果もあるため、炭酸水を摂取する際には食べ過ぎないよう注意してください。
水素水
水素水にも美容効果がたくさんあります。
水素水は、コラーゲンの生成を邪魔する活性酸素を除去してくれるため、シワやたるみの改善に役立ちます。
肌荒れに悩まれている方も多いのではないでしょうか。その原因の多くはホルモンバランスの乱れやストレスです。水素水には抗炎症作用があるので、水素水を飲んで睡眠時間を確保すれば肌荒れ対策もできます。
さらに、水素水には体を温める効果があり冷え性の改善にも繋がるため、冷え性に悩む女性にもおすすめ。定期的に飲み続けましょう。
効果的な水の摂り方のポイント
水分の摂り方にもポイントがあります。美容効果を最大限引き出すために摂取方法を押さえておきましょう。
- 適切な摂取量を摂る
- 常温で飲む
- 30分ごとに飲む
- 運動をする
- 食べ物に気を付ける
- 水道水をそのまま飲まない
- 白湯として飲む
適切な摂取量を摂る
水にはたくさんの美容効果があることを説明してきましたが、たくさん摂れば良いというわけではありません。
成人の場合、1日に約2.5L、最低でも約2Lを目安に摂取しましょう。ただ、全て飲み物から摂取する必要はありません。1日の食事で1Lほど補うことができるため、残りの1〜1.5Lほどを意識的に摂取するようにしましょう。
常温で飲む
水は常温で飲むことをおすすめします。
冷たい水を摂取し続けると内臓を冷やしてしまい、新陳代謝の低下やむくみの原因になりかねません。体内の温度に近い37°C〜40℃に調節しましょう。
常温の水は吸収が穏やかで、細胞の働きもサポートしてくれます。
30分ごとに飲む
水は一気に飲むのではなく、30分ごとにこまめに摂取するようにしましょう。一気に大量に摂ると胃腸に負担をかけてしまいます。
また、起床後すぐに摂ることで血行が良くなり便秘が解消する、入浴後に摂ることで老廃物の排出や肌荒れの改善に繋がるといったように、飲むタイミングによって効果は変わります。
飲むタイミングも美容・健康効果を左右するため意識しておきましょう。
運動をする
水を飲んで美容効果を高めたい方は、合わせて運動することをおすすめします。
水分補給をすることで体内の水分は入れ替わりますが、そこに運動が加わるとさらに入れ替わりが促進されます。
階段を使う、ウォーキングをするといった軽い運動だけでもいいので、生活に取り入れてみましょう。
食べ物に気を付ける
水を摂取する以上、食べ物にも気を付けなければなりません。
体内の水分の循環が美容や健康に良い効果をもたらしますが、脂質や糖分を多く含んだ食べ物や甘いもの、ナッツ類は体内に水分を溜め込んでしまいます。
水を意識的に摂取しているのになかなか体質の改善を感じない方は、食事を見直してみると良いでしょう。
水道水をそのまま飲まない
基本的に日本の水道水は清潔なので、そのまま飲んでも問題がない場合が多いです。しかし、何か口に合わないと感じた場合、塩素が混入している可能性があります。
その場合、肌荒れや腹痛が生じることが考えられるため、浄水器を設置したり、煮沸してから飲むようにしたりして、塩素を取り除く工夫をしましょう。
白湯として飲む
水を沸騰させて冷ますだけで簡単に作れる白湯ですが、飲み続けることでたくさんのメリットを得ることができます。
- 腸内毒素の浄化・排出による美肌効果
- 便秘の解消
- ダイエット効果
- 冷え性の改善
飲むべきタイミングや白湯のアレンジの方法は過去のコラムにまとめているので、ぜひご覧ください。
水の摂取を習慣化しよう
水の摂取を習慣化することで美容だけでなく、健康にも良い影響を与えることができます。
ただし、場合によっては体調の悪化に繋がるため、本記事を参考にポイントを押さえながら自分に合った方法で、無理なく続けることを意識しましょう。
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