春先になると、多くの人を苦しめる花粉症。この記事を書いている筆者も、春になると鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどに襲われ、毎春花粉症と格闘しています。

辛い花粉症を少しでも和らげたいという人に、ぜひおすすめしたい飲み物が「お茶」です!「花粉症にはお茶が効く」という話を聞いたことがあるでしょうか?

この記事では、花粉症の緩和に効果を発揮すると言われている、「お茶」と花粉症の関係性について解説してきます。

  1. 注意:花粉症改善効果は限定的
  2. なぜお茶が花粉症に効果的?
  3. お茶を摂取する上での注意事項は?
  4. まとめ

注意:花粉症改善効果は限定的

食事や飲み物で花粉症の症状が改善する可能性は十分にあります。ただし、薬とは違い、効果があると言われている食べ物を食べても、必ず花粉症が緩和されるわけではありません。

食べ物や飲み物を通して得られる花粉症の改善効果には個人差があるため、基本的な花粉症予防行動(花粉を浴びない・吸い込まないこと)を徹底し、必要であれば医師に処方された薬を飲むことが最善策です。

なぜお茶が花粉症に効果的?

花粉症がお茶に効果を発揮するのは、緑茶に豊富に含まれている「カテキン」に抗アレルギー効果があるからです。カテキンはポリフェノールの一種で、お茶の苦み・渋み成分の一種です。

カテキンが体内に取り入れられると、ウィルスが細胞につきにくくなり、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を抑えることができると言われいています。以下、おすすめのお茶の種類を4種ご紹介していきます。

緑茶

緑茶は、前述したようにカテキンを豊富に含んでいます。抗アレルギー効果のある飲み物として、花粉が舞う時期は日常的に飲用することをおすすめします。

特に、緑茶の一種である「べにふうき」、「べにふじ」、「べにほまれ」というお茶は、アレルギー反応を抑える効果がある「メチル化カテキン」が多く含まれているとして注目を浴びています。

効果には個人差はありますが、花粉に悩んでいる人は、普段飲んでいる飲み物を緑茶に変えてみてはいかがでしょうか?

ルイボスティー

ルイボスティーには、ポリフェノールの一種である「フラボノイド」が多く含まれています。フラボノイドには強い抗酸化作用があり、活性酸素などの有害物質を体から取り除いてくれる役割があります。アレルギー疾患の改善も期待できます。

ちなみに、ポリフェノールは水溶性なので、摂取しても体からすぐに排出されていってしまいます。そのため、毎日摂取することがおすすめです。

ルイボスティーは、苦みが少なくどんな方でも飲みやすいのもおすすめできる理由の1つ。カフェインを含んでいないため、寝る前に飲むことができる点もポイントです。

甜茶

甜茶とは、中国茶の1種でほのかな甘みが特徴のお茶です。甜茶もルイボスティーと同様に、ノンカフェインのお茶で、お子様でも安心して飲むことができますし、就寝前に飲むこともできます。

甜茶ポリフェノール(GODポリフェノール)を豊富に含んでおり、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を抑える効果があります。

ハトムギ茶

ハトムギ茶は、ビタミンB2が豊富で健康に気を使っている方にはぜひおすすめしたいお茶です。ルイボスティー、甜茶と同じくノンカフェインで、抗アレルギー作用があります。

食べたものをスムーズにエネルギーに変える効果があり、代謝の促進もサポートしてくれます。デトックス効果があるので、ダイエット中の方や美容にこだわる方はぜひチェックしてみてください。

お茶を摂取する上での注意事項は?

お茶を健康のために飲むとしても、いくつかの注意が必要です。

カフェインの摂り過ぎに注意

今回ご紹介したお茶の中では、緑茶以外はカフェインを含んでいませんが、カフェインを含んだ飲み物を摂取しすぎると、覚醒作用が働いて夜眠れなくなったり、利尿作用があるため体が脱水状態に陥ってしまったり等のデメリットもあります。適度な摂取を心がけることが重要です。

お茶の沸かし方にも注意

花粉症改善に非常に重要であるポリフェノールは熱に弱い成分でもあります。加熱しすぎには注意して、決められた時間、温度でお茶を沸かすようにしましょう。

まとめ

お茶が花粉症に効果的なのは、ポリフェノールの効果による抗アレルギー作用のおかげです。薬ではないため確実な効果があるわけではありませんが、気長に毎日摂取することによって、体質が改善したり、健康により近づいたと副次的な効果も期待できます。

春先になると花粉症がつらいという方は、是非普段の生活にお茶を取り入れてみてはいかがでしょうか?