スマホの技術向上に伴い、急速に普及したBluetoothイヤホン。
街中でもワイヤレスで音楽を楽しむ人を見かける方が多く思えるくらいです。
ランニングや通勤通学時に煩わしいコードを気にせずにすむ便利なアイテムですが、有線イヤホンにはなかった悩みが「充電の減り」。
長距離移動の時など、連続再生中に充電切れを起こしてしまい、残りの道中では使えない……なんて経験をしたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、Bluetoothイヤホンの充電を長持ちさせる方法を解説します。
種類によって充電の長持ち度が違う!
現在販売されているBluetoothイヤホンは、大きく2つのタイプに分かれます。
- 完全ワイヤレス型
- ネックバンド型
それぞれの種類が持つメリットはもちろん、充電時間や連続再生時間にも違いが現れます。
まずは各Bluetoothイヤホンの特徴から知りましょう。
完全ワイヤレス型
左耳と右耳のイヤホンがコードでつながっていないBluetoothイヤホンを指します。
少し前は数万円以上する高価なものがほとんどでしたが、現在では1万円を切る商品も続々登場しています。
完全ワイヤレス型のメリット
- ケーブルがないことで動きやすく、衣類に擦れるノイズもない
- 持ち運びの過程でケーブルが絡まらない
最大のメリットはケーブルがないこと。
動きにくかったり他の物に引っかかったりということがないため、満員電車やマフラーのストレスから解放されます。
完全ワイヤレス型のデメリット
- 落として紛失しやすい
- バッテリー持ちが短く、落として紛失しやすい
Bluetoothイヤホンの普及とともに問題になっているのが、落として紛失してしまうこと。
電車のホームや水が溜まっている場所に落としてしまえば、使えなくなる可能性だって想定されます。
また、小型で独立して使える分充電切れも早く、3時間~4時間で充電がなくなってしまうのもマイナス点でしょう。
ネックバンド型
左右のイヤホンがコードでつながれているタイプのBluetoothイヤホンです。
左右一体型とも呼ばれ、比較的コストを抑えて購入することができます。
ネックバンド型のメリット
- 紛失しづらい
- 左右一体型よりも連続再生時間が長い
完全ワイヤレス型のイヤホンと異なり、ネックバンド型のものは左右のイヤホンがコードでつながれています。
そのため、耳から外れてもなくす心配がありません。
また、完全ワイヤレス型よりバッテリーの持ちがよいのも大きなメリットです。
通常のもので6時間~8時間、製品にもよりますが長いと12時間ほどは使い続けられるのもうれしいポイント。
ネックバンド型のデメリット
- タッチノイズが起こる
- 髪や眼鏡、マスクなどがコードに引っ掛かりやすい
ネックバンド型のものにはコードがついているため、衣類との摩擦によってノイズが発生してしまいます。
また、コードが何かにひっかかってイヤホンが外れてしまったり、イライラしてしまったりすることもあるでしょう。
Bluetoothイヤホンの充電を長持ちさせるには
ここからは、手持ちのBluetoothイヤホンがすぐ充電切れしてしまってお悩みの方にその原因と対策をご説明します。
思いもよらなかった意外な電池切れ理由があるかも?
- 充電が不足している
- 通信距離が長い
- 大音量で聴いている
- リモコンを操作しすぎている
- 故障あるいは劣化している
- そもそも機種の連続再生時間が短い
充電が不足している
イヤホンへの充電がしっかりできていなかった場合、当たり前ですが電池切れを実感することが増えるでしょう。
対策は?
充電がなかなか100%に至らない、または至るまでに時間がかかるようになってしまった場合は、以下のことを試してみましょう。
- 充電ケースの差込部分(充電ポート)を確認
- 充電の端子やケーブルをチェックする
見落としがちなのがホコリの除去。接触不良の多くの原因は充電ポート内に溜まった細かなゴミやホコリだと言われています。
充電ポートをきれいにしよう
充電ポートは精密に作られており、間違ったお手入れをしてしまうと思わぬトラブルを引き起こす恐れがあります。
細心の注意を払って作業しましょう。
- 先の細い棒でポート内のゴミを取り出す
つまようじなどで大丈夫ですが、先端で内部を傷つけるおそれがあるため、柔らかい布を先端に巻いて使うのがよいでしょう。
100円ショップで先が尖った精密作業用の綿棒も売られているため、より安全に作業したい場合は購入してみましょう。
ティッシュや細い繊維がポロポロと落ちやすい布は、ポート内で溜まってしまうので避けます。
- エアダスターを吹きかけてゴミを掻き出す
「エアダスター」は空気の力で汚れを吹き飛ばすためのアイテム。
- スプレー缶タイプ
- 手動ポンプタイプ
- 電動タイプ
- ブラシ付きタイプ
上のように様々なタイプの商品が販売されています。
100均に売られていることもあります。キーボードなどをゴミなくキレイな状態で使うためにもひとつ持っているといいでしょう。
息を吹きかけると水分が残って劣化の原因になるため、面倒でも必ずエアダスターを使用してくださいね。
通信距離が長い
Bluetoothイヤホンと再生機器(スマートフォン)の通信距離が遠いと、通信に充電を使ってしまい再生時間が短くなることがあります。
とはいえ、移動時に使うことが多かったり、いつも再生機器のすぐ近くで使っていたりするようであれば、この要因で再生時間が減ることは考えにくいでしょう。
大音量で聴いている
画像イレル⑤
音量を大きくしてイヤホンを使用している場合、充電の減りが速くなります。
Bluetoothイヤホンの商品説明には「音量○%なら◯時間」と記載されているケースが多いです。
充電の減りが早いなと感じたら、自分が日頃どれくらいの音量で聞いているかを再確認しましょう。
公式推奨の音量がある場合は、その表示に従ってみましょう。それでも充電の減りが速い場合、別の原因があると考えることができます。
リモコンを操作しすぎている
リモコン付きのイヤホンの場合、再生や停止、音量調整といった機能をリモコンで行うことで充電が減りやすくなります。
充電の減りが気になる場合は、再生機器で操作をするように意識してみましょう。
故障あるいは劣化している
水濡れや乱暴な取り扱いなどで機器が故障していたり、長年の使用によって製品に劣化が生じたりした場合も充電は早くなくなるでしょう。
購入してから日が浅いなら修理を、経年劣化なら買い替えを検討してみましょう。
Bluetoothイヤホンの進化は目覚ましく、新たな商品がたくさん市場に出回っています。新しいお気に入りを見つけるいいチャンスかもしれませんよ。
そもそも機種の連続再生時間が短い
上でご紹介した通り、Bluetoothイヤホンの種類によってはもともと他機種よりも連続再生時間が短いものが存在します。
作業や移動時になるべく長時間音楽を聞いていたい場合は、長めの再生時間に対応できる製品を狙って購入するのがおすすめです。
Bluetoothイヤホンの充電がすぐなくなると思ったら対策を
音楽を長い時間聞き続けたいケースって、日常生活の中でけっこう起こるんですよね。
長時間連続で再生することが多いタイプの人は、それを見越したBluetoothイヤホン選びをするのが効果的。
前は問題なく使えたのに、最近調子が悪い……という場合は、ご紹介してきた方法で普段のイヤホン使用を見直してみるのがよいでしょう。
充電減にしっかり対策して、快適な音楽生活を送りましょう!