『皮脂汚れ』ってよく聞くけど、何かいまいち分かっていない・・というお声をよく聞きます。
今回は、皮脂汚れについて深掘りしていきます。
目次
衣類の皮脂汚れ
衣類の皮脂汚れは、肌から分泌された皮脂が衣服に付着して汚れとなる現象です。皮脂は無色で匂いもほとんどありませんが、時間が経つと酸化して色がつき、臭いを発生させることがあります。また、衣類に残った皮脂汚れは、シミとして目立ちやすく、洗濯しても完全に落ちにくいことがあります。
衣類の皮脂汚れがつきやすい場所
皮脂汚れは、特に皮脂が多く分泌される部分に付着しやすいです。以下の部分が代表的です。
1. 襟元(シャツやブラウスの襟)
・頸部や胸元に皮脂が多く分泌されており、首の後ろや前側、襟元に皮脂汚れがつきやすいです。顔や首を触ることが多い部位でもあります。
2. 袖口(特に手首部分)
・手を顔や髪に触れることが多いため、手首周りや袖口にも皮脂汚れがつきやすいです。
3. 肩や背中
・肩にバッグやリュックをかけると、肩部分に皮脂がつくことがあります。また、背中に付着することもあります。
4. 胸元
・特に女性のブラジャー部分や男性の胸元部分に皮脂汚れがつくことがあります。
5. 腰やお腹周り
・特に身体が密着する部分(例えばベルトの位置やウエストライン)は皮脂が溜まりやすい場所です。
皮脂汚れが残る原因
衣類に皮脂汚れがつく原因としては、次の点が考えられます。
・直接触れた時: 顔や髪、手で皮脂をこすったり触ったりすることで、皮脂が衣類に転移します。
・不適切な洗濯: 洗濯しても皮脂汚れが完全に落ちない場合、繊維に皮脂が残り、時間が経つことで汚れが目立つようになります。
・酸化: 皮脂が空気に触れると酸化し、色が変わるため、白いシャツなどでは黄色や茶色のシミとして目立つことがあります。
皮脂汚れがついた場合の対策
衣類に付いた皮脂汚れは、早期に対処することで、効果的に取り除くことができます。以下は、皮脂汚れを落とすための方法です。
1. 予洗いをする
・皮脂汚れは時間が経つと酸化して頑固なシミになるため、汚れがついたらできるだけ早く予洗いを行いましょう。
キッチンペーパーやティッシュを使って、汚れを軽く押さえて吸い取ります。こすらないように注意しましょう。こすると汚れが繊維に押し込まれてしまうことがあります。
2. 油汚れ専用の洗剤を使う
・皮脂は油分を含んでいるため、普通の洗剤では落ちにくいことがあります。油汚れ専用の洗剤や液体の食器用洗剤(油汚れを落とす効果がある)を使うと、効果的に汚れを落とすことができます。
洗剤を直接皮脂汚れに塗布し、指で軽く揉み込みます。その後、ぬるま湯で洗い流すとよいでしょう。
3. ベビーパウダーや重曹を使う
・皮脂汚れにはベビーパウダーや重曹も効果的です。これらは油分を吸収する性質があるため、汚れを取りやすくします。
汚れた部分にベビーパウダーや重曹を振りかけ、数分置いてから軽くブラシで払い落とします。その後、通常の洗濯を行うと、汚れが落ちやすくなります。
4. 衣類用の前処理スプレーを使う
・市販の衣類用前処理スプレー(油汚れ用スプレー)を使用するのも効果的です。これを皮脂汚れにスプレーし、時間を置いてから通常通り洗濯機で洗います。
5. 熱湯を使う(デリケート素材以外)
・皮脂汚れは熱に反応しやすいため、熱湯を使うことで汚れが落ちやすくなることがあります。ただし、デリケートな素材(ウールやシルクなど)には適しませんので注意が必要です。
汚れ部分に熱湯をかけ、その後に洗剤で洗うと効果的です。
6. 酢やアルコールを使用
・酢やアルコールも皮脂汚れを落とすのに効果があります。白いシャツや衣類の黄ばみを取りたい場合に有効です。
酢を水で薄めたものを汚れ部分にスプレーし、数分置いてから洗う方法や、アルコールを使って汚れを拭き取る方法があります。
7. 専門のクリーニング
・もし家庭での対処で落ちない場合は、ドライクリーニングをお願いすることも一つの方法です。専門のクリーニングでは、皮脂汚れをしっかりと落としてくれます。
皮脂汚れを防ぐ方法
皮脂汚れを完全に防ぐのは難しいですが、以下の方法で汚れがつきにくくなることがあります。
1. 衣服を清潔に保つ: 皮脂汚れが衣服に残らないよう、こまめに着替えたり、汗をかいた後はシャワーを浴びるなどの対策が有効です。
2. 適切な洗濯をする: 皮脂汚れがついた場合は、早めに洗濯することで、酸化する前に汚れを落とすことができます。
3. 衣類の保管方法: 衣類を着用する際に汗をかかないように、風通しの良い場所に保管し、通気性のよい服を選ぶことで、皮脂汚れがつきにくくなります。
物の皮脂汚れ
物の皮脂汚れは、皮脂が物体の表面に付着してできる汚れのことを指します。
皮脂は人体から分泌される油分であり、汗や皮脂腺から出る天然のオイルで、手や顔、衣服に触れることが多いため、物にも付着することがあります。
特に皮脂汚れが目立つのは、手で触れることが多いものや、長時間使用することで接触が増えるものです。
以下に、物の皮脂汚れがつきやすい場所や物、そしてその対策を紹介します。
物の皮脂汚れがつきやすい場所
1. スマートフォン・タブレット
・スマートフォンやタブレットは、手で触れる頻度が高いため、画面や背面に皮脂が付着します。画面が曇ったり、指紋が目立ったりするのは皮脂汚れが原因です。
2. テレビやパソコンの画面
・画面に手で触れたり、顔を近づけたりすると、皮脂汚れや指紋がつきやすいです。特に光沢のある画面やディスプレイでは、指紋が目立ちやすくなります。
3. 眼鏡やサングラス
・眼鏡やサングラスのレンズも、手で触れることによって皮脂や汚れがつきます。特に鼻に触れる部分や、耳にかける部分に皮脂が付着しやすいです。
4. 家具やドアの取っ手
・家具の取っ手やドアノブは、頻繁に手で触れるため、皮脂汚れがつきやすい場所です。特にキッチンやリビングなど、頻繁に使用される場所の取っ手に汚れがたまりやすいです。
5. キーボードやマウス
・パソコンのキーボードやマウスも、手で触れる頻度が高いため、皮脂汚れがつきやすいアイテムです。特に手が汗をかきやすい時期や、長時間使用する場合に汚れが目立つことがあります。
6. 自動車のハンドル
・自動車のハンドルも皮脂汚れがつきやすい場所のひとつです。特に運転中に手が汗ばんだり、長時間手を置いたりすることで、ハンドルに皮脂が付着します。
物の皮脂汚れを取り除く方法
物に付いた皮脂汚れを取るためには、皮脂を効果的に分解できる方法を使うことが大切です。物の素材や表面によって適切な方法を選ぶことが重要です。
1. スマートフォンやタブレットの画面
・マイクロファイバークロス:スマートフォンやタブレットの画面には、マイクロファイバークロスで軽く拭き取ると効果的です。これにより、指紋や皮脂汚れを優しく取り除けます。
・画面クリーナー:画面専用のクリーナーを使うと、指紋や汚れが簡単に取れます。
2. テレビやパソコンの画面
・マイクロファイバークロス:スマートフォンと同様に、マイクロファイバークロスで軽く拭き取るだけで皮脂汚れを落とせます。
・エタノール(消毒用アルコール):スプレータイプのエタノールをマイクロファイバークロスに少量つけ、画面を拭くと油分や汚れが落ちやすくなります。直接画面に吹きかけないようにしましょう。
3. 眼鏡やサングラス
・眼鏡拭き:眼鏡用の拭き取りクロスでこまめに拭き取りましょう。油分を拭き取るためには、専用のクリーナーを使うと効果的です。
・液体クリーナー:眼鏡用の専用クリーナーで汚れを取ることもできます。
4. 家具やドアの取っ手
・アルコール入りのウェットティッシュ:家具やドアノブに付着した皮脂汚れは、アルコール入りのウェットティッシュやクリーナーで拭き取るときれいに落ちます。
・石鹸水や中性洗剤:汚れがひどい場合は、石鹸水や中性洗剤を使って拭き取ると効果的です。
5. キーボードやマウス
・エアダスター:キーボードの隙間に溜まった皮脂汚れを取り除くには、エアダスターを使って吹き飛ばす方法が有効です。
・アルコールシートやクロス:キーボードやマウスの表面は、アルコールシートで拭くことで皮脂汚れを取り除けます。
6. 自動車のハンドル
・アルコールスプレー:自動車のハンドルに付いた皮脂汚れは、アルコールスプレーを使って拭き取ると効果的です。アルコールは油分を分解し、きれいにします。
・専用のクリーナー:自動車用のクリーナーを使うことでも、ハンドルの汚れを効果的に落とすことができます。
物の皮脂汚れを防ぐ方法
- 手を清潔に保つ
・手を清潔に保ち、油分を多く含んだ食事後や運動後は、物に触れる前に手を洗うことが大切です。
物に触れる際の工夫
・スマートフォンやパソコンの画面に触れる際に、指先を清潔に保つことが重要です。
また、特に画面の使用後は拭き取る習慣をつけると良いでしょう。
定期的な掃除
・物に皮脂汚れが付着していると、汚れが堆積して取りにくくなるので、定期的に掃除を行うことが効果的です。
皮脂汚れにキングウォーターを使おう
キングウォーターは頑固な汚れを、浮かして剝がすため皮脂汚れも簡単に落ちます。
キングウォーターだけでありとあらゆる皮脂汚れを落とせるのは、追加で掃除道具の購入をする事もないため嬉しいポイントですね。
また、皮脂汚れだけでなくタンパク質汚れに反応して汚れを浮かすため、その他の場所でも活用できます。
※ご使用できない箇所もあるため、詳しくはLPページをご覧ください。