水を沸騰させ、飲める温度に冷ましたものである白湯。世界最古の伝統医学「アーユルヴェーダ」では健康を保つ飲み物とされており、現代でも美容や健康法として注目されています。
一方で、「白湯っていつ飲むといいの?」「白湯とお湯は何が違うの?」などといった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。本記事では、白湯について解説しながら、飲み方や飲むタイミングなどの疑問に答えていきます。
- 白湯を飲み続けることで期待できる効果
- 白湯はいつ飲むのがおすすめ?
- 白湯とお湯の違いは?
- 白湯の作り方は?
- 白湯の一日に飲む量は?
- 白湯をおいしく飲むおすすめアレンジは?
- 白湯を習慣的に飲んで美しい体に
白湯を飲み続けることで期待できる効果
美容に関心の高い人ほど、白湯を飲む習慣が身についている人が多いです。水を沸騰させ冷ましただけの白湯ですが、飲み続けることで以下のような効果が得られるといわれています。
- 美肌効果
- 便秘の解消・デトックス効果
- ダイエット効果
- 肩こり・腰痛の緩和
- 冷え性の改善
- 花粉症の症状緩和
美肌効果
近年の研究で、腸内環境が肌の状態に影響を与えることがわかっています。消化不良など胃腸のトラブルは、肌の健康にも悪影響を及ぼします。白湯は腸内毒素の浄化・排出を促してくれるため、美肌効果が期待できます。
また、白湯によって体が内側から温まると新陳代謝が活性化します。新陳代謝は古い細胞が新しい細胞に変わる際のエネルギーのこと。新陳代謝が高まるとターンオーバーが改善し、ハリのある肌を維持できます。
便秘の解消・デトックス効果
白湯には内臓を温めて活性化させる効果があります。内臓が活性化すると消化作用が促進され、体内の老廃物を排出しやすくなります。水でも便を柔らかくすることはできますが、消化作用を促進するには白湯がおすすめです。
また、白湯は体内に吸収されやすいため便秘の解消だけでなく、利尿作用によって身体から老廃物や毒素を排出するデトックス効果も得られます。
ダイエット効果
白湯を飲み続けると、体が内側から温められ、基礎代謝が上がります。
基礎代謝とは、体温維持、心臓や呼吸など、人が生きていくために最低限必要なエネルギーのこと。基礎代謝が上がるとエネルギーが消費しやすくなり、ダイエット効果が期待できます。
反対に、基礎代謝が下がると体温が維持しにくくなり、体が熱を逃がさないように脂肪を蓄えます。基礎代謝を上げることは痩せやすい体を作るために重要です。
肩こり・腰痛の緩和
肩こりや腰痛の原因として血行の不良が挙げられます。デスクワークやおこもりによる運動不足で血行が悪くなり、肩こりや腰痛に繋がりやすいです。
白湯には血流やリンパの流れを促す効果があるとされており、飲むことで肩こりや腰痛の改善が期待できます。
冷え性の改善
寒暖差や胃腸の冷え、自律神経の乱れなどの原因でおきやすくなります。
白湯を飲めば、体を内側から温めることができ、冷え性の改善に寄与します。血行が良くなり内臓の働きが活性化され、自律神経が整えられることも冷え性改善に繋がります。
参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnas/15/3/15_227/_pdf
花粉症の症状緩和
花粉症の緩和も、白湯を飲むことで得られるメリットのひとつです。体内にある免疫細胞の中には、ウイルス感染細胞を攻撃する「NK細胞」が存在しています。NK細胞は体温が36.5℃以上で活性化するため、体温と免疫力は密接な関係にあるといえます。
白湯を飲むことで内臓温度が1℃上昇すると、免疫力が約30%上昇するほか、基礎代謝も10%前後上昇すると言われており、花粉症などアレルギー症状の改善が期待できます。
参考:https://ibarakis.johas.go.jp/archives/12275
白湯はいつ飲むのがおすすめ?
では、白湯はどのタイミングで飲むと効果的なのでしょうか。一般的に、白湯を飲むと良いタイミングは以下の3つです。
- 朝起きたとき
- 夜寝る前
- 食前・食事中
朝起きたとき
朝食前の胃に何もない状態で白湯を飲むことで、腸内を浄化し、内臓を活性化させることができます。体温が低く、代謝が上がりにくい朝に胃腸の動きをサポートしてあげましょう。
また、人は夜寝ている間に多くの水分を失っています。寝ている間に失った水分を補給するためにも、朝起きてすぐに白湯を飲むと良いでしょう。
具体的なタイミングは、朝食を食べる30分前を意識しましょう。白湯を飲んだ直後は、胃腸の消化液が薄まっているためです。
夜寝る前
就寝前の白湯にはリラックス効果があり、体温より少し熱いくらいの白湯をゆっくり飲むことで、快眠効果が得られます。これは白湯が体温を上げ、副交感神経を働かせるからです。
ただ、飲みすぎてしまうと夜中にトイレに行きたくなる可能性があるため、コップ一杯を目安に飲みましょう。
食事中
胃腸を活発にし、食べ物の消化・吸収を促進するという意味から、食前や食事中に白湯を飲むこともおすすめです。ただし、先述の通り白湯を飲みすぎてしまうと消化液が薄まってしまうため、ゆっくりと少量ずつ飲むことを意識してください。
白湯とお湯の違いは?
お湯と白湯の違いは、水を沸騰させたかどうかです。
- 白湯……一度沸騰させた水を、飲みやすい温度まで冷ましたもの
- お湯……水を約40度以上に温めたもの
お湯は沸騰させていないものも含むため、水道水中のわずかな塩素やトリハロメタンが含まれている場合がありますが、正しく作られた白湯はこれらの不純物が取り除かれます。
ただし、ミネラルウォーターには不純物が含まれていないため、温めるだけでも白湯と定義できます。
白湯の作り方は?
白湯に適している温度は、一般的に50~60度といわれています。沸騰させたままの状態でも白湯といえますが、飲む際に少し熱いくらいが適温です。
以下の場合で、それぞれ白湯の作り方を解説します。
- 水道水から
- ミネラルウォーターから
- ウォーターサーバーで
水道水から
水道水を使う場合は、やかんや鍋を使って水を沸騰させます。水道水に含まれている塩素やトリハロメタンなどの不純物を取り除かなければならないため、10〜15分ほど、水を沸騰させる必要があります。
加熱が終わったら、50~60度まで常温で冷ましてから飲みましょう。
ミネラルウォーターから
白湯は「温かく不純物のない水」であることが重要です。先述したように、ミネラルウォーターであれば水を沸騰させる必要はありません。コップに入れたミネラルウォーターを電子レンジで加熱するだけで作れます。
コップ一杯分であれば、500Wで1~2分ほど温めると良いでしょう。
ウォーターサーバーで
ウォーターサーバーは白湯が一番簡単に作れる方法なので、楽に白湯を作りたい方におすすめです。
ウォーターサーバーの温水は一般的に80~90℃程度です。ウォーターサーバーの水はミネラルウォーターなので、コップに注いで冷水を少し混ぜるだけで完成です。手間と時間が大幅に短縮できるのが嬉しいですね。
白湯の一日に飲む量は?
白湯には様々な健康効果がありますが、飲みすぎには注意です。
白湯を飲みすぎると必要な栄養素も尿として排出してしまいます。1日を通じて飲む量は、600~800mlほどを目安にして、先述したタイミングで数回に分けて飲みましょう。
白湯をおいしく飲むおすすめアレンジは?
健康や美容のためとはいえ、毎日無味の白湯を飲んでいると飽きてしまい中々続かないことも。以下のようなアレンジを加えてみることで楽しく白湯を飲み続けられますよ。
- はちみつレモン白湯
- 黒糖しょうが白湯
- ミント白湯
はちみつレモン白湯
はちみつにはミネラルやオリゴ糖が含まれており、レモンに含まれるビタミンCやカリウム、クエン酸も肌や体の健康維持に欠かせない栄養素です。
ほんのり甘いはちみつと、爽やかなレモン汁を加えることで、寝起きや寝る前にぴったりの白湯が出来上がります。白湯200mlにレモン汁小さじ1杯、はちみつ小さじ1杯を加えてよくかき混ぜましょう。
黒糖しょうが白湯
しょうがに体を温める効果があるというのは聞いたことがあるのではないでしょうか。実は、しょうがだけでなく黒糖も体を温める温熱性食材の1つです。また、黒糖はオリゴ糖やアミノ酸、カルシウムなど体に優しい栄養素を含んでいます。
白湯200mlに、黒糖小さじ2杯、しょうがを適量入れれば完成。ほんのり甘く、体がぽかぽか温まるドリンクです。
ミント白湯
白湯にミントを足した飲み方もおすすめ。ミントの清涼感のあるすっきりした香りが、朝の気分転換にはぴったりです。ミントにはリラックス効果や、ストレス緩和の働きがあります。
白湯にミントの葉を数枚入れるだけで完成です。白湯によって香りがたつため、大きく息を吸うことでリラックスしたり、気分をリフレッシュできますね。
白湯を習慣的に飲んで美しい体に
いかがでしたでしょうか。白湯は、飲み続けることで様々な嬉しい効果が得られます。白湯を飲むタイミングとしては、以下がおすすめです。
- 朝起きたとき
- 夜寝る前
- 食前・食中
飲み方は、水道水だと不純物を取り除く手間がかかってしまうため、ウォーターサーバーを使うのがおすすめです。
弊社が販売する「アクアバンク 水素水ウォーターサーバー」は、水道水を注ぐだけでアンチエイジング効果が期待できる水素水を楽しめます。
手間をかけずに白湯を毎日の楽しみとして習慣化し、健康的で美しい暮らしを続けていきませんか。