新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、人気を集めるアルコール除菌スプレー。
同じアルコールの力で除菌する製品でも、「エタノール70%以上」「アルコール濃度50%」など、様々な表記がありますよね。
「濃度が高いほどいいの?」「どの商品を購入すればいいの?」と迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
今回はアルコール除菌スプレーに関する知識や、アルコール濃度と除菌効果の関係についてご説明します。
- アルコール除菌スプレーの特徴は?
- すべてのアルコール製品が菌に有効?
- アルコール除菌スプレーの効果的な使い方
- おすすめの商品はどれ?
- アルコール除菌スプレー選びは濃度以外もチェックして
- 使いやすい「タケックスクリーン77」をご紹介
アルコール除菌スプレーの特徴は?
除菌に使えるのは、アルコール製品だけではありません。
石けんや次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸水など、菌に作用する成分には様々なものがあります。
アルコールでの除菌が他のアイテムと異なる点は、どんなところでしょうか?
食品にかかっても大丈夫
アルコールはお酒に含まれているもの。
食品に含まれる成分なら、当然口にいれても安全ですよね。
除菌効果を持ちながらも、身体に大きな害を及ぼさないことはアルコールの大きな特徴です。
また、幅広く使われる「発酵アルコール」は、サトウキビやトウモロコシ、サツマイモなどのでんぷんを発酵させて作られています。
皮膚やモノのほか野菜など、食べ物への除菌・抗菌ができる商品が売られているのは、こういった理由からなのです。
短時間で成分が揮発する
アルコールは短時間の除菌効果が期待でき、すぐに揮発(蒸発)する物質です。
手指に吹きかけた時、水のように残らないのはそのため。
効果的に除菌しながらも残留しにくく、残留したとしても悪影響を及ぼしにくいのが利点です。
子供やペットが口に入れても大丈夫。
アルコールは病原体を不活化させる
コロナウイルスやインフルエンザウイルスは、表面が脂肪の膜で包まれている「エンベロープウイルス」です。
アルコールはこの脂肪の膜を破壊することで、ウイルスの感染力を失わせます。
これが「不活化」。
病原体や微生物の機能をなくすことです。
本来であれば「除菌」のほか「殺菌」などの言葉は細菌(生物)に対して使うものであり、生物でないウイルスに使う場合は「不活化」が一般的です。
すべてのアルコール製品が菌に有効?
ウイルスの構造に働きかけ、機能を失わせることができるアルコール。
では、すべてのアルコール製品がコロナウイルスやインフルエンザウイルスなどに効果的なのでしょうか?
政府の見解は?
厚生労働省、経済産業省、消費者庁の特設ページによると、ヒトの皮膚やモノの消毒に有効なアルコール(エタノール)は濃度70%以上95%以下とされています。
また、60%台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられる報告があるようです。
70%以上のエタノールが入手できない場合は60%台のエタノールを使用した消毒も差し支えないとしています。
※エタノールはアルコールの一種です。
参考:新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
アルコール濃度と効果の関係
北里大学大村智記念研究所 ウイルス感染制御学研究室の研究グループは、市販の医薬部外品や雑貨に対し新型コロナウイルスを不活化させる効果があるかを調査しています。
この研究では、市場に流通している医薬部外品・雑貨のうち、以下の条件を満たした製品が評価されました。
- 十分な供給体制を確保可能
- 海外での使用への対応が期待できる
- エタノール、界面活性剤成分を含む
- サンプル提供への同意が得られた国内企業の製品
この研究ではエタノールに対しても試験を行っていました。
水道水で濃度を調整した 10%、30%、50%、70%、90%のエタノールとウイルスを接触させ、不活化効果の有無を測定しています。
結果は以下の通り。
10% | 30% | 50% | 70% | 90% | |
---|---|---|---|---|---|
1分接触 | なし | なし | あり | あり | あり |
10分接触 | なし | なし | あり | あり | あり |
政府見解によると70%以上の濃度が必要とされているエタノール。
しかしこの研究からは、50%以上の濃度であれば、1分間の接触で十分なウイルス不活性化が可能だということが分かりました。
参考・表:北里大学大村智記念研究所 ウイルス感染制御学研究室Ⅰ「プレスリリース 医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化効果について」
「アルコール濃度が低い=効果がない」ではない!
ウイルスの不活化には、アルコールだけでなくグレープフルーツ種子由来の成分なども有効です。
アルコール濃度が50%ほどの製品でも、他の不活化効果を持つ成分を配合して組み合わせることで、ウイルスに対して高い効果を発揮するものが多く売られています。
アルコール除菌スプレーの効果的な使い方
アルコール除菌スプレーは、高い除菌効果や安全性から様々なシーンで活用することができます。
手指消毒だけではない使用方法を確認していきましょう。
調理器具やキッチン用品に
アルコール除菌スプレーは、菜箸やまな板、お鍋、ざるといったキッチン周辺の小物に使えます。
もちろんシンクまわりやテーブル、食器への使用も大丈夫。
洗剤でお掃除した後、仕上げにアルコールをひと吹きすれば、よりキレイに料理をおいしくいただけます。
週に2~3回アルコールでのお手入れをすると、除菌効果が持続しますよ。
生ごみのイヤなニオイにも効きます
生ゴミの臭いの原因は、トリメチルアミンやアンモニアといった物質。
アルコールには、これらの物質の働きを抑える効果もあります。
生ゴミの入った容器にアルコールを吹きかけたり、生ゴミに上から直接噴射したりすることで効果を発揮してくれます。
アルコールでカビ退治!
アルコールを使えば、畳や密閉されやすい収納場所などでも傷めずカビを除去することができます。
ティッシュや雑巾などにアルコールを含ませて拭き取るだけでOK。
ただし、カビに直接スプレータイプのアルコールを吹き付けると、勢いでカビの胞子が舞い上がり広がってしまいます。
必ず拭き掃除に使用するようにしましょう。
この注意点は、ウイルス対策の場合においても同様です。
洗濯物のニオイを消臭
生乾きの洗濯物の独特なニオイ、原因は雑菌です。
洗濯物を部屋干しするときは、干したらすぐにアルコールを直接スプレーしましょう。
雑菌の繁殖を抑えることで、イヤなにおいを防ぎます。
揮発しやすく家電にも使いやすい
アルコール濃度が高く水をほとんど含まない無水エタノールであれば電化製品への使用も可能。
電子レンジのような油汚れがつきやすい場所でも、油を溶かすアルコールならカンタンにお掃除ができます。
引火しやすいので火気には十分注意して。
トイレ掃除にも
アルコールの入ったボトルを1本トイレに常備してみましょう。
ちょっと汚してしまった時などは、ひと吹きした後トイレットペーパーで拭き取れば大丈夫です。
トイレをしっかり掃除するのは骨の折れる作業ですが、アルコールでこまめにキレイにしておけば楽ですよね。
床やスリッパにも使えます。
おすすめの商品はどれ?
たくさんのアイテムが売られていて迷ってしまう!という方向けに、口コミ人気も高いオススメ商品をご紹介します。
「フマキラー キッチン用アルコール除菌スプレー」
引用:www.amazon.co.jp/dp/B015XA6LI6
販売価格:438円 (税込)
衛生薬品の製造でおなじみのフマキラーが販売する、100%天然生まれのアルコール除菌スプレー。
アルコールのほか、抗菌成分のグレープフルーツ種子エキスや消臭効果のある緑茶成分を配合しています。
「カビキラー キッチン用アルコール除菌」
引用:www.amazon.co.jp/dp/B003JOWRZU
販売価格:377円(税込)
家庭用洗剤などを扱う会社のジョンソンが販売する人気シリーズ「カビキラー」。
こちらも毎日使えて安全な100%食品・食品添加物原料のアルコール除菌スプレーです。
二度拭きや洗い流しはもちろん不要で、水洗い後の乾いた台ふきんなどにも使えて便利。
アルコール除菌スプレー選びは濃度以外もチェックして
実店舗・インターネットショップを問わず、アルコール除菌スプレーなど除菌グッズを扱うお店がドラッグストア以外にも増えてきました。
商品選びの際にはついつい濃度に目が行きがちですが、求める効果があるかを重視することが大切。
むやみにアルコール濃度が高い製品を乱用してしまうと肌荒れを招く可能性もありますよ。
毎日使うものですので、安全性が高いアイテムをよく検討しましょう。
使いやすい「タケックスクリーン77」をご紹介
最後に、弊社が販売する「タケックスクリーン77」をご紹介します。
カラダに優しいアルコール除菌スプレーとして使える他、手指の消毒も可能なアイテムなんです!
竹から抽出した天然由来のエキス「モウソウチク抽出物」を配合しており、テーブルやドアノブなどの除菌はもちろん、キッチンにも使うことができます。
アルコール濃度は75%。消毒用エタノールの代替品としてもおすすめです。
水濡れにも強く抗菌効果が高い
モウソウチク抽出物は抗菌効果が高く、アルコールが揮発した後もばっちり抗菌力を保てます。
水濡れにも強いため、水場やキッチンでの使用によってアルコールが薄まっても大丈夫。
食品を扱う場所での使用に優れるため、プロの食品関係者も愛用する商品です。
気になる方は、ぜひ下記リンクから詳細をチェックしてみてくださいね!
公式サイトをみる