飲食店や給食施設などでは、日々大量の食器洗剤が使用されており、市販の食器洗剤よりも洗浄力やコスパに優れた業務用洗剤が採用されやすい傾向にあります。
また、ネットショッピングやホームセンターのように入手経路が多様化していることから、業務用洗剤を購入する家庭も増えているようです。
そこで、今回のコラムではおすすめの業務用食器洗剤をご紹介していきます。自分に合った洗剤を選ぶ方法についても解説しますので、参考にしてみてください。
業務用食器洗剤の選び方
洗濯用洗剤や掃除用洗剤を使用する場合とは異なり、食器用洗剤を使う際には長い時間洗剤や水に直接触れなければなりません。そのため、業務用食器洗剤を選ぶ際には洗浄力だけでなく、手肌への負担についても考慮することが重要です。
洗浄力を重視する場合
洗浄力を重視して洗剤を選ぶ場合は、以下の2点に着目してみてください。
- アルカリ性の強さ
- 界面活性剤の量
アルカリ性の強さ
食器や調理器具に付着する食べ残しや油汚れは酸性であるため、酸性を打ち消すアルカリ性の洗剤を使用するとより効果的に汚れを落とせます。
洗剤の液性を比較する際には、pH(液体中の水素イオンの濃度)の値をチェックすると良いです。アルカリ性の洗剤はpH値が7より大きく、また、数値が大きいほどアルカリ性が強いことを示しています。
界面活性剤の量
界面活性剤は水になじむ性質と油になじむ性質を兼ね備えており、油と水が互いに混ざり合うのを助ける働きを持っています。洗剤に界面活性剤が含まれていると、油汚れを水に流れやすくしてくれます。
従って、界面活性剤が多く含まれている洗剤ほど強い洗浄力を持つと言えます。中性や弱酸性の洗剤であっても、界面活性剤が含まれていれば油汚れに対して効果的にアプローチすることが可能です。
肌荒れに配慮する場合
肌が弱い方や洗剤を頻繁に使用する方は特に、刺激の強い洗剤に長時間触れていると肌荒れしてしまうリスクが高いです。洗剤による肌荒れは、本来手が必要としている油分が流されてしまい、乾燥しやすい状態になったり手のバリア機能がうまく働かなくなったりすることで生じます。
また、洗剤に含まれるアルカリ性の成分は手のタンパク質を変性させてしまうため、アルカリ性の洗剤も皮膚への負担が大きい傾向にあります。
肌への負担を軽くしたい方は、界面活性剤の量が少ない洗剤や中性、弱酸性の洗剤を選んでみてください。手肌に優しい天然成分を含むものや無添加のタイプを使用するのもおすすめです。
業務用食器洗剤おすすめ11選
ここからは、おすすめの業務用食器洗剤をご紹介していきます。
スーパーサラセン
業務用洗剤を数多く取り扱っている株式会社ニイタカが販売する中性の食器用洗剤です。界面活性剤を56%含んでおり、プラスチックに付着した油汚れに強いのが特徴です。メーカーは6~10倍に希釈することを推奨していますが、6倍に希釈しても原液と同等の洗浄力をキープできる点は大きな強みだと言えます。
希釈タイプの洗剤の多くは薄めると粘度が失われるため、つい洗剤を継ぎ足してしまいがちです。スーパーサラセンの場合は、希釈しても適度な粘度が保たれるため、洗剤の使用量を削減することができます。
引用:https://www.niitaka.co.jp/products/2018/03/post-3.html
キングウォーター
食器洗いだけでなく、キッチンのコンロや換気扇の掃除にも活用できるアルカリ性の洗剤。
ご家庭や工場など、あらゆる場所のタンパク質汚れを分解してしっかりと除去できる万能さが最大の魅力です。
5〜10倍に希釈することが推奨されており、10倍に薄めると食洗機にも使用できます。希釈すると、詰め替え用の500mlボトル1本当たり90〜112円で使えることから、コスパに優れた洗剤であると言えます。除菌、消臭効果があり、まな板を除菌する際にもおすすめです。
引用:https://king-water.jp/
キュキュット
市販の洗剤が有名なキュキュットシリーズですが、業務用も販売されています。油汚れに強く、原液をそのまま使用することができます。以下のような効果があり、まな板やスポンジの除菌にも効果的です。
- 除菌
- 消臭
- 除渋
- くすみ落とし
- ウイルス除去
泡切れ、泡持ちともに優れているため、洗い流す際に使用する水の量を削減できるでしょう。手に優しい成分で作られていることも魅力の1つです。
引用:https://pro.kao.com/jp/products/kps02/4901301510778/
スマッシュ
花王株式会社が主に飲食店向けに取り扱っているスマッシュ。無香料で、除菌やウイルス除去の効果があります。アルカリフリーの中性洗剤ですが洗浄力は強く、ギトギトの油汚れも効果的に落とせます。
また、汚れの程度に合わせて原液~300倍に希釈して使用可能です。そのため、食器や調理器具の洗浄だけでなく、飲食店の客席やフライヤーまで様々な箇所の掃除に役立ってくれます。つぶせる容器を取り入れているため、ごみの容量を減らすこともできます。
引用:https://pro.kao.com/jp/products/kps05/4901301384201/
ファミリーフレッシュ
こちらも花王株式会社の業務用洗剤です。界面活性剤が11%と少なめであり、植物由来の洗浄成分を配合しているなど、肌への負担が少ないという点で他の花王製品とは異なっています。素早い泡切れが特徴的であり、油汚れをスッキリ落とすことができます。
すすいだ後に手肌にヌルつきが残らないのも嬉しいポイントです。スポンジで食器や調理器具を洗う際は原液、野菜を洗う時は水1Lに対して洗剤1.5mlを入れて希釈して使うことが推奨されています。
引用:https://pro.kao.com/jp/products/kps02/4901301021083/
除菌ジョイコンパクト
市販の食器洗剤が広く知られている、ジョイシリーズの業務用食器洗剤です。「超吸着泡」が油汚れに吸着し、密閉して徹底的に分解してくれることが最大の特徴だと言えます。洗浄力に長けているため、2度洗いが不要な点も魅力です。
泡切れも良く、水ですすぐ際の時間を短縮することができます。さらに、まな板やスポンジの除菌にも効果的で、嫌なニオイの元までしっかり除去してくれます。「洗浄力」「時短すすぎ」「除菌力」の全てにこだわった優れ物です。
引用:https://kakaku.com/item/K0001212610/
中性洗剤コンク3
株式会社シーバイエスが販売する食器や野菜、果物用の洗剤です。ラードやバターなどの頑固な油汚れをしっかり落とすことができ、プラスチック容器類の汚れに優れた効果を発揮します。
タッパーなどにこぴりつく頑固な油汚れを簡単に落とせるのは大きな魅力だと言えるでしょう。従来の中性洗剤を3倍に濃縮したタイプであるため、経済的にも優れた洗剤です。つぶしやすい容器を採用しており、廃棄のしやすさも特徴です。
引用:https://cxs.co.jp/product/list/20015000/
ヤシノミ洗剤 プレミアムパワー
ヤシノミシリーズの1つで、生分解性の高い界面活性剤を含む植物生まれの業務用洗剤です。従来品から界面活性剤の量を6%削減しており、手肌への優しさと高い洗浄力を両立させていることが大きな特徴だと言えます。また、環境に優しいRSPO認証マークを取得しています。このマークは、持続可能だと認められたパーム油が含まれた商品に与えられるものであり、環境にもよく配慮された洗剤であることが伺えます。飲食店に置いてもなじみやすいスマートなデザインも魅力の1つです。
引用:https://www.askul.co.jp/p/1944063/
カネヨ石鹸 野菜・食器洗い 台所用洗剤
カネヨ石鹸株式会社が4L単位で販売している中性洗剤です。水1Lに対して1.5mlの洗剤を入れて希釈することが推奨されています。野菜や果物を洗えるだけでなく、泡立ちが良いため、ベトベトした油汚れもすっきりと除去することができます。
また、爽やかなライムの香りやつぶせる容器が特徴的です。容器に関しては、水で洗ってよくつぶし、中の空気を抜いたらすぐにキャップを閉めるとコンパクトな状態で廃棄することが可能です。
引用:https://www.kaneyo.com/products/list.php?category_id=13
チェリーナ
ピンク色の液体や柑橘系のすがすがしい香りが特徴的な、花王株式会社の中性洗剤。原液をそのまま使用できるタイプです。植物系の洗浄成分AGを含んでおり、野菜を洗える、手肌に優しいという2点が特徴だと言えます。
マイルドな成分でできた洗剤ですが、中華鍋に付着するようなギトギトな油汚れもさっと落とすことができます。泡切れが良いためべたつくような感触がなく、また、すすぐ際の水が少なく済むため節水に繋がります。
引用:https://pro.kao.com/jp/products/kps02/4901301021274/
緑の魔女キッチン
ミマスクリーンケア株式会社が展開する緑の魔女シリーズ。こちらはフルーツ酸を配合した弱酸性の洗剤です。天然植物由来の界面活性剤を使用しているため、洗浄力をキープしながら手肌への負担も軽減しています。
生分解性にも優れており、水質汚染を起こさないのが大きな特徴です。排水される際に、排水パイプに付着した汚れも落としてくれます。無香料の洗剤であり、5Lの業務用タイプだけでなく420mlのボトルや360mlの詰め替え用タイプも販売されています。
引用:https://kakaku.com/item/K0000667078/
業務用食器洗剤を使用する際の注意点
業務用食器洗剤の中には、水やお湯で希釈して使用するタイプのものも多くあります。濃縮タイプの洗剤は、汚れの程度に合わせて濃度を調整できるのが魅力の1つですが、あくまでもメーカーが推奨する範囲内で希釈するようにしてください。
また、洗剤の種類に限らず、異なる種類の洗剤を混ぜ合わせるのは避けてください。塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜると有毒な塩素ガスが発生するなど、危険が及ぶ可能性があるためです。
洗浄力と肌への負担を考慮して選ぼう
業務用食器洗剤について、おすすめ商品や選ぶ際のポイントをご紹介してきました。長時間肌に触れる分、洗浄力と肌への負担のバランスを加味し、日々快適に使える洗剤を選ぶことをおすすめします。
弊社が販売している万能洗剤「キングウォーター」は、食器や調理器具の油汚れはもちろん、キッチンのコンロや換気扇にへばりつく頑固な汚れにも効果を発揮してくれます。詳しく知りたい方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。