一人暮らしの皆さん! いきなりですが、「お水の節約」どうしていますか?
東京で一人暮らしをしていた時、一番困ったのが飲料水の問題でした。
水道水もそれなりに美味しく飲める田舎から引っ越した時、水道水のあまりのまずさに驚きペットボトルのミネラルウォーターを買い続けていた私。
東京生活3年目に突入してからようやく食費や光熱費についてきちんと考えだし、「もう少し水代安くできるんじゃ……?」と思い立ち、いろいろ試して比較検討することに。
今回は当時の記憶を思い出しながら、一人暮らしの方にぜひ知ってほしいおトクにお水を美味しく飲むための知識について解説します。
大前提:飲み物の出費はバカにならない
節約のお話をする前に、まず飲み物の節約について意識したきっかけを少しお話させてください。
慣れるな危険! 自動販売機
そもそも東京に出てくるまで、筆者には水にお金を払うという概念がありませんでした。
蛇口をひねれば無料で美味しい水が飲める生活が180度変わり、ない知恵を振り絞って「なんとかうまい水で生活したい……」と考えた結果たどり着いたのが、自動販売機でのミネラルウォーターや天然水の買いだめ。
大学構内でバンバン買っては家に持ち帰るという生活を続けていました。
しかし自動販売機の飲み物は便利な分、価格がお高め。水でも安くて100円、だいたい120円くらいが相場です。
場所によってはもっと安く買えるのにも関わらず、他の手段を知らない世間知らずは無駄なお金を自動販売機に投入し続けるはめに。
めちゃくちゃ効率悪くないか? と気づいたのは、悲しいかな大学二年生の冬でした。
カフェやコンビニ、誘惑は多い
東京に限らず、都市部にはお店が本当に多いです。
カフェやファストフード店、ドリンクの専門店など、美味しい飲み物を買えるところがいたるところにオープンしています。
これが意外と高くつきます。
もうひとつ気を付けるべきだったと反省しているのがコンビニ通い。
24時間空いていて便利ですが、自動販売機と同じく価格が高めです。
いつでも行けるからと足を運びすぎ気が付けば財布が痛手に……という事態が何度も起こっていたため、一念発起して飲料水代の節約をスタートしたのでした。
どんな方法があるの?
さて、ここからは本題です。
カフェやコンビニ、自販機の利用をやめて安く飲み水を用意したい! と考えた私が見つけた方法は以下の通り。
- ペットボトルのミネラルウォーターを購入
- 水道水を沸かす
- 浄水器を設置する
- ウォーターサーバーのレンタル
次の項からはそれぞれの特徴や費用、メリット、デメリットについても見ていきましょう。
ペットボトルを購入する
「ペットボトル」と言っても、自動販売機やコンビニの使用は高くつくためNG。
2Lペットボトルをなるべく安く買うのがベストです。
ペットボトルのメリットは
実際に購入を続けて感じたメリットは以下の通り。
- 安い
- 味の品質が一定
他の方法と比べて、比較的安価に美味しく水を飲むことができる方法という印象でした。
価格は2Lペットボトル1本で80円~高くても100円程度。安いと1本60円ほどで購入できるお店もありました。
ペットボトルのデメリットは
2Lペットボトルを買い続けるのは、向き不向きがあるかもしれません……。
- 重たい
- 思ったよりすぐに減る
- 場所を取る
- ゴミが出る
まず何といっても重い! 貧弱な私は早々にケース買いを諦め、1本ずつ購入することにしました。
ところが水をよく飲む体質なので、2日~3日するとすぐにペットボトルは空に。
また、開封前のボトルだけでなく空になったボトルもかなり場所をとることに気づいてしまいました。
水の重さが苦にならない方やこまめにゴミを処理できる方には向いていそうです。
どこで買うと節約できる?
購入する場所の候補地はこんな感じです。
- スーパーマーケット
- ドラッグストア
- インターネット通販
スーパーマーケット
駅直結のスーパーや大型ショッピングセンターに入ったスーパーで買うのはあまり得策ではないです。
便利な分他のスーパーよりもお値段お高めに設定されていることが多いはず。
駅から少し離れて家から通いやすいお店が理想です。
より厳密に節約したい場合は、複数店舗をリストアップして比較してみるのもいいですね。
あまり遠すぎると重たいケースを持って帰るのが大変なので注意して。
ドラッグストア
私はドラッグストアで購入していました。
スーパーだと他の食品や日用品も買うため荷物を持ち帰るのがかなりキツかったことに加え、スーパーに隣接して新しくできたドラッグストアだったため価格競争が起こってより安くケース買いできたことが理由です。
ご自宅周りの事情に合わせて、スーパーや他施設と比べてほしい商品を安く買える場所を探してみましょう。
インターネット通販
個人的にはおすすめしません。
商品自体が実店舗より安く買えたとしても、送料を取られて結果高くつくケースが多かったからです。
水の持ち運びが大変でインターネット通販を検討している場合は、後ほどご紹介する別の節約方法も検討してみてくださいね。
ペットボトルのお水には注意点が
ペットボトルをまとめ買いして飲料水を節約したい場合、以下の3点がぜひ気を付けてほしいポイント。
- 開封したボトルは早めに飲み切る
- 容器に入れて持ち運ぶ場合、残りを冷蔵庫保存は×
- 保管場所に気を付けて
開封したら早めに飲み切る
水は空気に触れた瞬間から雑菌や微生物が混ざりやすくなり、混ざったものが腐敗することで品質の劣化が進みます。
ボトルや段ボールに記載がある賞味期限はあくまで開封前の目安ですので、一度封を開けたボトルは早く飲み切りましょう。
容器に入れて持ち運ぶのも注意
上と同じ理由で、容器に入れた場合も早めの飲みきりを心がけましょう。
ミネラルウォーターや天然水には水道水のような塩素が含まれていないのは、カルキ臭さがないことからもわかると思います。
つまり、雑菌が一度混ざったら水道水よりも繁殖しやすい環境になっているのです。
保管場所に気を付けて
「ブリタニカ国際大百科事典 小項目時点」より「腐敗」の項目には、こんな記載があります。
腐敗に関与する微生物は 20~40℃,高湿度で繁殖しやすいので,夏季には食物が腐敗しやすい。(一部抜粋)
保管時は暖かい場所や直射日光の当たる場所、風通しの悪い場所に置くのを避けましょう。
水道水を沸かす
水道水を沸騰させてカルキを飛ばせば、まずい水をある程度美味しく飲むこともできるようになります。
やかんに水道水を入れ、沸騰させたものを冷ますだけ。冷蔵庫で保存したい時は、電気代節約のためにしっかり湯冷まししてから入れましょう。
水道水を沸かすメリットは
実感したメリットは以下の通り。
- 費用はほとんどかからない
- 味はかなり飲みやすくなる
厳密には水道代やガス代がかかっているとは言え、新たにものを買い足す方法ではないので出費をかなり抑えることができました。
しっかり沸騰させているので、カルキ臭さも軽減できていたように思います。
水道水を沸かすデメリットは
結論から言うと、マメさとは無縁の私には向いていませんでした。
- 面倒
- 一度に確保できる量は少ない
- 売っている天然水やミネラルウォーターと比べると味は落ちる
やかんに水を入れて沸かし、冷まして容器に移し、さらに冷まして冷蔵庫へ……
正直かなり面倒くさい! 前述したように飲み水の消費量が多いタイプだったことも相まって、三日も続きませんでした。
私は外食をあまりしない自炊派でしたが、それでも水を沸かすためにしょっちゅう台所に立つのはなかなか面倒。
また、塩素を軽減できているとはいえ売り物の水と比べるとやはり落ちるという印象も否めませんでした。
ラクして美味しい水を安く飲みたい……わ、ワガママだ……!
こちらも保管に注意
ペットボトルのミネラルウォーターと同じく、塩素が抜けた水には雑菌が入りやすくなっています。
沸かした水道水を保存する時は冷蔵庫に入れてなるべく早めに飲み切りましょう。
また、口をつけた後の空になったペットボトルを容器の代わりにすると、飲んだ時についた雑菌が水に入り込む可能性が高まります。
ペットボトルは使い回さず、飲料水保管用の容器を購入して保存しましょう。
浄水器を設置する
東京暮らし三年目からは、弟も合流してふたりで住むことに。
筆者「地元と比べると水がまずくてさ~。ペットボトルの水買わなきゃいけないからドラッグストアついてきてよ」
弟「は? 浄水器買えばいいじゃん」
筆者(こいつめちゃくちゃ頭いいな……!?)
浄水器というものの存在に気が付いていなかった筆者は、弟の勧めで人生初浄水器の購入に踏み切りました。
浄水器のメリットは
私たち姉弟が購入したのはカートリッジ式の蛇口直結型浄水器。
水道の蛇口に取り付けるだけで水道水のニオイや汚れを取り除いてくれる便利なアイテムでした。
弟、もっと早く教えてよ!!!
メリットは以下の通り。
- 比較的安価に、簡単に購入できる
- 蛇口をひねるだけで美味しい水が飲める
- 節水もできる
- 付け外しも簡単
まず想像以上に安価なことに驚きました。自分で買ったものの値段は忘れてしまったのですが、それでも交換カートリッジ付きで3,000円しなかった覚えがあります。
実際に市場に出回っているものも高くても3,000円~4,000円ほどですし、ホームセンターや一部のスーパーなどで簡単に購入することができます。
取り付けも使い方も簡単でしたし、節水機能やカートリッジの残目安の確認によって節水意識が高くなった点もよかったポイントです。
浄水器のデメリットは
デメリットと考えられるのはこういった面でしょうか。
- 定期的なお手入れやカートリッジ交換が必要
- 売り物の水と比べると多少味は落ちる
- 蛇口によっては取り付けができない場合も
カートリッジ交換式の場合、ろ過のために重要なカートリッジを使用量ごとに交換しないと美味しい水を飲むことができません。
交換期限は浄水器の種類によって異なるため、しっかり確認してタイミングがきたら交換を行いましょう。
また、蛇口によっては購入した商品の取り付けができなかったというケースがあるようです。事前に取り付けたい蛇口を確認しておくことが大切ですね。
シャワー用の浄水器もあるので、飲料水以外もキレイな水を使いたい場合は導入を検討するのもよいでしょう。
ウォーターサーバーのレンタル
ウォーターサーバーは実際に試したものではないのですが、アルバイト先の出版社で導入していたものをよく使用していました。
他の方法と一緒に検討したとき、総務の社員さんに聞いてみたことや調べたことをまとめます。
ウォーターサーバーのメリットは
ウォーターサーバーのメリットは以下の通りです。
- 簡単に美味しい水が飲める
- 温水・熱湯もすぐに使用できる
ウォーターサーバーの一番のメリットは、手軽さと水の品質の高さ。
ボトリングされた天然水を自分で運ばずに用意できるだけでなく、設置工事などもお願いすれば自分での作業の負担をかなり減らして手軽に美味しい水を飲むことができます。
また、熱湯をすぐに出せるためお茶やコーヒー、スープなどを手軽に楽しみたい人にもおすすめできる方法でしょう。
ウォーターサーバーのデメリットは
- 価格が高い
- 置くスペースが必要
- 電気代もかかる
うーん、節約には向いていない!
送料や初期費用を無料にしていたり、本体レンタル料をかなり抑えていたりと様々なウォーターサーバーサービスが存在していますが、どうしても月々の使用料は必要になります。
ウォーターボトルの料金 | 2,500円~5,000円(水の質やボトルの大きさによる) |
サーバーレンタル代 | 0円~1,000円 |
電気代 | 400円~1,000円 |
サポート・メンテナンス料 | 0円~2,000円 |
配送料 | サービスによって異なるが多くが無料 |
合計 | 3,000円~6,000円 |
平均月額合計額に差があるのは、サーバーやお水、サービスといった契約内容がサービスごとに異なるからです。安いサービスを選んだとしても、月に3,000円は社会人でなければちょっとキツいかなという印象。
美味しい水を楽しめるウォーターサーバーですが、今回のテーマ「コスト」面ではデメリットが目立ちますね。
また、お部屋にウォーターサーバーを置くためにはある程度広いスペースが必要です。
賃貸物件によっては部屋を圧迫してしまうかも。
一人暮らしはライフスタイルに合った飲料水の節約を
結論、私たち姉弟には浄水器が向いていたようで、しっかりフル活用して節約しながら無事に大学を卒業しました。
浄水器ありがとう!弟、ありがとう!
それはさておき、飲料水のコストカットは日々の節約においてかなり重要な要素となります。
特にお金のない学生の一人暮らしであれば、飲み水の支出を抑えてなんとか安く済ませるのが理想でしょう。
しかし、水がまずいのって結構なストレスになるんですよね……。
水が美味しい地方から都市に出てきた人であれば、なおさらだと思います。
安く美味しく水を飲むために、快適な飲料水の確保対策について今一度考えてみてはいかがでしょうか?