お家の中の様々なものを清潔に保つために便利な、除菌スプレー。

実はご家庭でも簡単に作れるってご存じでしたか?

材料の配分をきちんと守って作れば、市販品のように高い除菌効果を持つスプレーがカンタンに作れます。

今回は、覚えておくと便利な自作除菌スプレーの作り方をご紹介します。

  1. 除菌スプレーを手作りするメリットは?
  2. 手作り除菌スプレーの材料は?
  3. カンタン!除菌スプレーの作り方
  4. おすすめアロマオイルはどれ?用途別にご紹介
  5. 手作り除菌スプレーには注意点が!
  6. 除菌スプレーの作り方はカンタン!

除菌スプレーを手作りするメリットは?

手作り除菌スプレーのメリットドラッグストアやコンビニ、100円均など、様々なお店で除菌スプレーが販売されています。

ですから、「わざわざ作らなくても買えばいいんじゃ?」と思う方もいるでしょう。

しかし、手作り除菌スプレーは好みに合わせて色々なカスタマイズができる便利アイテム!

  • 目的に応じて必要な分だけ作れる
  • 好みの香りにアレンジできる
  • カラダに優しい

あなたの生活にうれしいメリットもあるはずですよ。

目的に応じて必要な分だけ作れる

市販の除菌スプレーには様々な種類がありますよね。

トイレ用や寝室用、キッチン、リビング用など、使う場所やモノ別に多くの商品が売られています。

コストもかかるし容量も多いから、目的別にいくつも買うのは大変です。

自分で手作りすれば、作る量を欲しい分だけに調節できて、ムダなく除菌スプレーが使えます

材料は安価なものがほとんどなので、コスパも◎!

好みの香りにアレンジして作れる

市販されている除菌スプレーって、実際の香りを確認できるとは限らないですよね。

使い始めてみたら好みの香りではなかった、なんてこともあり得ます。

私も実際、テスターを試して良い香り!と思ったものの、いざ自室で使用してみると香りが弱かった……という経験があります。

大きなボトルにたっぷり消毒液が入った商品の場合、いい香りでも使い続けるうちに飽きてしまうかも。

手作り除菌スプレーなら、自分好みの香りにカスタマイズすることができますよ。

香りの強弱をつけたり、気分や求める効能に合わせて使う精油を変えたりするのもOK。

特に殺菌・抗菌効果が強い「ユーカリ」や「ティーツリー」の精油を使えば、効果もアップします。

カラダに優しい

今回紹介する手作り除菌スプレーの主な材料は、どれもカラダに優しいもの。

防腐剤など品質を長期間保持するものが入っていない代わりに、ヒトだけでなくペットも安心できるスプレーを作れます。

保湿作用のあるグリセリンを配合すれば手荒れを防ぐことも可能です。

手作り除菌スプレーの材料は?

除菌スプレーの作り方毎日の生活に取り入れやすい手作り除菌スプレー。

材料も価格が比較的安価で用意しやすいものばかりです。

さっそく自作にチャレンジしてみましょう!

準備するもの

最低限必要なアイテムは以下の4つ。

  • 無水エタノール
  • 精製水
  • 容器
  • 計量カップ

これだけあれば、効果のある除菌スプレーを作ることができます。

無水エタノール

エタノールはアルコールの一種で、揮発しやすく殺菌作用を持っているため除菌・殺菌アイテムによく使用されています。

ここでは水分をほぼ含まず純度の高い「無水エタノール」を使ったスプレーの作り方をご紹介しますが、無水エタノールより濃度が薄い「消毒用エタノール」も販売されています。

消毒用エタノールもスプレー作りに利用できます。

「無水」「消毒用」エタノールの違いは?

無水エタノールは洗浄力が高い反面、アルコール濃度が高いことからあっという間に蒸発する性質を持っています。

ですので、実は単体で消毒に使用するのには不向き。

消毒用エタノールは無水のものよりアルコール濃度が低い分、場に留まってアルコールの効果を発揮してくれます。

肌に対する刺激も、無水エタノールより低いです。

安くエタノールを購入したい、手指消毒にもエタノールを使いたいという場合は消毒用エタノールを選ぶのがよいでしょう。

濃度調節の面倒な計算をしたくない、電子機器など水に弱いもののお掃除をしたい人なら、無水エタノールが効果的です。

精製水

蒸留やろ過、イオン交換など様々な手法で不純物を取り除いた純度の高い水です。

馴染みのないものに思えますが、実はドラッグストアなどで簡単に購入することができますよ。

精製水が手に入らなければ、水道水やミネラルウォーターでも代用することができます。

ただし不純物を含むため、保存には向いていません。

容器

どんな容器でも大丈夫なように思えますが、実は気を付けてほしいポイントです。

エタノール(アルコール)を入れることができる容器には限りがあります。

プラスチック製品の中にはエタノールの性質に問題を及ぼす可能性があるものが含まれているのです。

手作り除菌スプレーを入れる容器を探す際は、必ずパッケージを確認して「アルコール対応」の表示があるものを購入しましょう。

最近は一部の100均でもアルコール液を保存できるスプレー容器が販売されています。

計量カップ

エタノールが殺菌・除菌効果を発揮するためには、濃度が重要です。

材料をきちんと計量するために、計量カップを用意しておきましょう。

あると便利なもの

上記の他にも、準備しておくと便利なアイテムがあります。

  • マスク
  • ゴム手袋
  • タオル
  • 雑巾

材料として使用するわけではありませんが、ぜひ用意しておきましょう。

高濃度のエタノールは手荒れを招くため、ゴム手袋やマスクがあれば安心です。

タオルや雑巾も、手際よく後片付けをするために欲しいものですね。

  • グリセリン
  • 精油(アロマオイル)

手指に使う除菌スプレーとして皮膚荒れ防止・保湿効果を求める場合は、グリセリンを購入しましょう。

ドラッグストアなどで見つけることができます。

また、好みの香りを付けたい場合は精油やアロマオイルが必要です。

オススメのオイルについては、後ほどご説明しますね。

カンタン!除菌スプレーの作り方

除菌スプレー作りの手順は以下の通りです。

※ここでは無水エタノールを使った作り方について解説しています。

  1.  エタノール、精製水を計る
  2. 混ぜる

本当にこれだけ!

詳しい注意点についてもご説明します。

エタノールと精製水を計る

無水エタノールと精製水の割合は4:1を守って作りましょう。

例えば500mlの除菌スプレーが欲しい場合、無水エタノールを400ml、精製水を100ml計量します。

消毒用エタノールを使う場合は、「元の製品を希釈している水分」を考慮しながらそれぞれの分量を計算する必要があります。

500ml用意したい場合、425mlの消毒用エタノールに対し75mlの精製水が大体のめやすです。

グリセリンを混ぜるなら、精製水とグリセリンの割合は3:1が基準です。

材料を混ぜる

計量した材料をよく混ぜ、スプレー容器に移して完成です。

アロマオイルやグリセリンなども同じタイミングで混ぜてしまいましょう。

おすすめアロマオイルはどれ?用途別にご紹介

アロマの力でオリジナルスプレーにアロマスプレーとしても使いたい場合、お気に入りの精油やオイルを選んで混ぜることができます。

好きな香りを選んでもいいですし、成分を考慮してピッタリの香りを探すのも◎。

殺菌効果を高める香りは?

植物らしい「グリーン系」タイプのうち、「ユーカリ」「ティーツリー」がおすすめです。

ユーカリは粘膜の抗炎症作用にも優れ、ティーツリーは免疫力を高めてくれますよ。

これらの香りは新型コロナウイルスの感染爆発時はもちろん、インフルエンザの流行時にも注目を集めました。

スッキリ使いたいなら?

「ハッカ」「ペパーミント」と呼ばれるオイルを活用しましょう。マスクの裏に着ければ、気分転換にも効果的です。

消臭にも使いたいなら?

「ペパーミント」「ユーカリ」のほか、「レモン」「グレープフルーツ」「ラベンダー」「タイム」などが効果的です。

精油はどこで買えるの?

精油やアロマオイルは、「生活の木」などの専門店のほか、バラエティーショップでも購入ができます。

「生活の木」は幅広いエリアで商品が販売されている人気ブランドなので、お住まいの地域でも見つけやすいのではないでしょうか。

手作り除菌スプレーには注意点が!

エタノールは火気厳禁自分で作った除菌スプレーは安全性の高いアイテム。

ですが、作る時や使用時に抑えておいてほしいポイントももちろんあります。

  • 火気に注意
  • 保管にも気を配って
  • なるべく早めに使い切ろう

上記の項目をよくチェックして、安心安全に活用しましょう。

火気に注意

大前提として、エタノールは引火性の高いアルコールの一種。

ですからスプレーを作る時も、使う時も、火気に近い状態は厳禁です!

キッチンなどで除菌スプレーを作るのは避け、換気しながら作業をしましょう。

保管にも気を配って

ガス回りに置くのは絶対に避けて!

フタはきっちり占めてこぼれないように保管しましょう。

また、市販のアルコール用品と同じく、木材や樹脂素材、布、革などに使用すると変質や変色の可能性があります。

不安であればそういったものの近くに置いたり、使用したりするのはやめましょう。

なるべく早めに使い切ろう

市販の消毒用アルコールは、未開封で2~3年ほどは使用できます。

ただ手作り除菌スプレーの場合、作業環境や容器の密閉具合などがきちんと管理されているわけではありませんよね。

ですので、なるべく早く使い切るのが無難です。

加えて精製水以外の水で作った除菌スプレーは、水に含まれていたわずかな細菌が増殖してしまう可能性もあります。

長期的な保管は想定せず、都度少ない量で作るようにしましょう。

除菌スプレーの作り方はカンタン!

消毒液は家庭用洗剤やハイターを薄めて作ることもできますが、吹きかけて使えないため手軽さではエタノール製のスプレーに軍配が上がります。

自分好みに作れるオリジナル除菌スプレーなら、暮らしに取り入れやすく使いやすいところが特徴。

レシピも分かりやすいですし、思い立ったら作れそうなところがうれしいですね。

自分好みのオリジナルスプレーで感染症を対策しましょう!