お掃除だけでなく、ウイルス対策の「除菌」の用途でも注目されるようになった「アルカリ電解水」。水からつくられているのに、洗浄と除菌ができると聞いて、気になっている人も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では、アルカリ電解水についての解説とおすすめのアルカリ電解水をご紹介していきます。

  1. アルカリ電解水とは?
  2. アルカリ電解水を使うメリット
  3. アルカリ電解水を使った掃除方法
  4. 重曹・セスキとの違いは何?
  5. アルカリ電解水を扱う際の注意点
  6. おすすめのアルカリ電解水ランキング
  7. まとめ

アルカリ電解水とは?

アルカリ電解水とは、水100%でできている強アルカリ性の洗浄液のことを言います。水は電気を流すと「酸性」と「アルカリ性」に分かれる性質を持っているので、この性質を利用し、アルカリ性の側の水を取り出したものが「アルカリ電解水」です。なので、原料は水だけで「合成界面活性剤」は入っていない「無添加」な商品です。

アルカリ電解水を使うメリット

酸性の汚れがごっそり落ちる

アルカリ電解水が落とすことのできる汚れは、中和することができる酸性の汚れです。油汚れや、食べこぼし、手垢など一般家庭で発生する汚れのほとんどが酸性の汚れなので、アルカリ電解水があると非常に便利です。

掃除しながら除菌もできる

除菌といえば、「アルコール」のイメージが強いと思いますが、実はアルカリ電解水の方が優秀と言えるかもしれません。除菌したい場所には菌だけでなく、その発生の原因となっている油汚れや、手垢など様々な汚れが存在しています。そのため、汚れがひどいところは除菌をする前に掃除をしないと、汚れが邪魔をして除菌効果が薄れます。

しかし、アルコールは、汚れに対する洗浄力はあまり期待できません。一方、アルカリ電解水は高い洗浄力と除菌力をあわせもっているため、除菌前の掃除と、除菌を一回で済ます事ができます。ちなみに、アルカリ電解水のpH値が低いと除菌効果は薄れてしまうので、ph値が12Ph~13Ph以上での物を選ぶようにしましょう。

Ph:「ペーハー」と読み「水素イオン濃度」の略称のこと。数値が1~14まであり、7が真ん中の中性、7より小さいと酸性、7より大きいとアルカリ性となる。

子供やペットがいても安全

強い洗浄力を持つアルカリ電解水ですが、もとは水なので、酸素に触れることでpH濃度が下がって、水に戻って蒸発します。アルカリ電解水で掃除をした場合は、その後に洗剤が残ることがないので、二度拭きをする必要もなく、掃除をした後をペットや子供が舐めても体に影響はありません。

アルカリ電解水を使った掃除方法

洗浄方法

アルカリ電解水の基本的な使い方は、汚れにアルカリ電解水を吹きかけて、布でふき取るだけです。汚れがひどい時は、アルカリ電解水を吹きかけて5分ほど待ち、お湯で絞ったふきんで温めながら拭き取ると汚れが落ちやすくなります。

また、水を吹きかけるのに適していない場所は、アルカリ電解水を染みこませたふきんなどで拭き掃除をしましょう。

除菌方法

除菌方法もとても簡単です。除菌したい場所に電解水を吹き付け、そのまま30秒~1分間放置します。その後水で洗い流す、もしくは拭き取るだけで除菌完了です。

特に調理後のまな板や包丁の除菌に役立ちます。漂白剤のようにきついニオイやヌメリもなく、吹きかけた後は普通の水と同じように蒸発します。同じように調理台も拭いておけば、除菌ができるだけではなく汚れも落ちるので一石二鳥です。

重曹・セスキとの違いは何?

ここまで説明を聞いて、重曹やセスキを水に溶かして使うのと、何が違うのか。と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。重曹・セスキは、アルカリ電解水と同じように界面活性剤の入っていない、ナチュラルクリーニングの代表格の洗浄剤です。

どちらも粉末状のもので、水に溶かすことで、重曹水・セスキ水としてアルカリ電解水と同様にスプレーして使うことができます。ではこの2つとアルカリ電解水との違いを解説します。この3つの洗浄剤をph値順に並べてみると

重曹(Ph=8)<セスキ(Ph=9)<<アルカリ電解水(Ph=11~13)

という順番になります。Phの値が高ければ高いほど洗浄力が強くなるので、アルカリ電解水は1番汚れを落とす力が強いです。また、除菌に使えるアルカリ性の値は12Ph〜13Ph以上なので、一番汚れが落ちやすく、除菌もできるのがアルカリ電解水ということになります。

アルカリ電解水を扱う際の注意点


メリットが多いアルカリ電解水ですが、注意すべき点もいくつかあります。

直接触れると危険

アルカリ電解水は、その名のとおり「アルカリ性」の性質を持っています。アルカリ性の洗浄液の特徴は、油脂を乳化することと、タンパク質を分解することなので、油汚れや手垢汚れをよく落としてくれます。しかし、手や肌を侵す力も強く、人間の皮膚のタンパク質も分解してしまいます。

もちろん、表面的なものなので、手指が溶けてしまうなんてことはありませんが、皮膚の表面がガサガサになり、手荒れを引き起こしてしまいます。また、粘膜への刺激も強くなるため、口や目に入ると危険です。長時間使用するときはゴム手袋を着用し、スプレーで使うときは眼鏡も着用したほうがよいでしょう。

使えない素材もある

さまざまな汚れ落としに効果を発揮するアルカリ電解水ですが、アルカリ性に弱い素材に対して使用すると破損や変色の原因になることがあります。当たり前ですが、水に濡れると困るものは向いていません。

また、車のシートなどの皮製品に塗布していまうと、シミになって残ってしまうので注意が必要です。特にテレビ画面・パソコンの液晶モニター・メガネなどクリアコーティングされているものは、コーティングがとれる恐れがあるので、拭かないようにしましょう。

使えない素材一覧

  • アルミニウムやアルミニウムを含む合金
  • 木製家具
  • 漆器
  • ガラス
  • 大理石
  • ゴム素材
  • アクリル樹脂
  • 液晶画面やレンズなどのコーティング製品
  • ウール、シルク、皮革など、動物性素材
  • 宝石類

効果のない汚れもある

電解水はアルカリ性ですので、アルカリ性の汚れには効果がありません。

  • お風呂場の壁(石鹸カスで汚れている)
  • 水垢
  • トイレの黄ばみ、尿石
  • トイレのアンモニア臭 など

これらのアルカリ性の汚れに効果的なのはクエン酸です。

直射日光を避けて保存する

保管方法にも注意が必要です。アルカリ電解水に直射日光が当たり続けたり、高温になる場所で保管していたりすると中性化が進んで効果が薄れてしまうこともあります。これらの場所は避けて保存し、なるべく早く使い切りましょう。

おすすめのアルカリ電解水ランキング

第1位:100円・ダイソー アルカリ電解水

引用:https://jp.daisonet.com/products/4549131617153

価格 100円
内容量 280ml
pH値 12.2

DAISOで100円で販売されている、アルカリ電解水がかなり優秀です。価格が100円でかなりリーズナブルですが、ph値も12.2で、洗浄効果だけでなく、除菌効果も期待できる商品です。アルカリ電解水の効果を試してみたい!という方は、まずこの商品を手に取ってみてがいかがでしょうか。

口コミ

  • 電解水信用してなかったけど、油汚れ落ちるね!ダイソーの100円のアルカリ電解水がレンジフード掃除に活躍した。
  • みんな知ってるのかもしれないけどダイソーのアルカリ電解水すごい。窓拭き、鏡拭き、床拭き、油汚れも手垢もスイスイ拭き取れます。ペットや赤ちゃんがいる家庭でもokです

第2位:レック水の【激落ちくん】(R)アルカリ電解水100%クリーナー

https://www.lec-online.com/c/04cleaning/4903320045101

価格 490円
内容量 400ml
pH値 13.1

こちらは、お掃除スポンジで有名な「激落ちくん」を販売している、レック株式会社の商品です。ph値をみてみると13.1とかなり高く、強い洗浄力と除菌力がある事がわかります。

100均のアルカリ電解水と比べるとコスパ的には100均のアルカリ電解水の方がお得ですが、詰め替え用もあるので、2回目以降は少し安く購入することができます。少し値段は張っても高い効果を得たい!という人にはこの商品がおすすめです。

口コミ

  • 電解水が大好きで、色々な電解水試しましたが、結局、汚れ落ち、コスパ、手軽さ、購入のしやすさでバランスが良い激落ちくんに落ち着きました。大容量の詰め替えはゴミも少なくなるし、買いに行く手間を削減できるので重宝します。

第3位:無印良品 アルカリ電解水クリーナー

https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550182554113

価格 490円
内容量 400ml
pH値 12.51

無印良品で販売されている「アルカリ電解水クリーナー」です。ph値は激落ちくんと比べると少し劣るものの、十分な洗浄力と除菌力が期待できる数値です。

また、容器が無印良品らしいシンプルなデザインなのも魅力的です。この特徴的な四角い形のボトルは、棚などに並べて収納するのに便利ですし、どこに置いてもインテリアに馴染ませる事ができます。

口コミ

  • 探していたスプレーボトルに出会えました。とても使いやすいし、中身もしっかり出ます!
  • ガス台と電子レンジ掃除に他社の電解水を使っていましたが無印のは容器がシンプルでいいと思います。油汚れがすっきり落ちるので、ちょこちょこ掃除したくなります。スプレーの出具合も調子いいです。

第4位:『超電水クリーンシュ!シュ!』

https://www.chemicoat.co.jp/products/shushu/shushu.html

価格 1078円
内容量 500ml
pH値 12.5

こちらの商品は、株式会社ケミコートという、昭和32年の創業以来、一貫して表面処理の技術開発とその製品販売を行なっている会社の商品ですので、高い品質が保証されています。

三槽式ループ製法という独自の製法により残留塩素をゼロにしているため、未開封で5年間の長期保証がされており、長く使えるという点も魅力的です。また、除菌力が優れており、一般生菌は30秒〜1分で除菌ができます。

口コミ

  • スプレーしただけで、どんどん汚れが浮き上がってきます。調理台はいつも綺麗に拭いているつもりなのに、次第にくすんできたので、傷が付いてるのかと思っていました。ところが、少しスプレーしてサッと拭きとっただけで、ピッカピカ~!!驚きと感動でした。

第5位:ブリーズクリア 強アルカリ電解水

https://pcs-japan.co.jp/breeze_clear.html

価格 660円
内容量 500ml
pH値 13.2以上

商品名に強アルカリ電解水と書かれている通り、ph値が13.2とアルカリ電解水界でNo.1レベルの強さを誇っています。そのため、超強力な洗浄力と除菌力を持っており、汚れを落とすだけでなく、除菌・消臭にも優れた効果を発揮します。

口コミ

  • アルカリがないと掃除できないほど手放せないです!落ちない汚れはないくらい万能です!油汚れはもちろん部屋中のお掃除はこれで全てOKです!

第6位:アルカリ電解水「そのとき・その水」300ml

https://www.sonomizu.jp/products/detail.php?product_id=9

価格 473円
内容量 300ml
pH値 13.1

油汚れやタバコのヤニ汚れのお掃除に最適で、汚れに吹きつけて拭き取るだけでスッキリキレイになります。キッチン周り・壁クロス・家具・電化製品・車内など、どこでも気軽に使うことができる商品です。

口コミ

  • タバコも吸わないのに壁が黄ばんでいて部屋が薄汚く感じていました。薬品をなるべく使いたくなくてアルカリ電解水をスプレーしゲキ落ちくんでこすってみたところ、間違えるように白くなりました。これは素晴らしい!手も荒れません。 リピート確実にします!
  • うちの床は白くて、汚れが目立ち黒くなってきたので購入しました。何をしても落ちなかったのが、これは吹きかけて擦るだけで簡単に落ちました。 購入して良かったです!

第7位:ジョイフル「サプライズウォーター」

https://nafco-online.com/products/detail.php?product_id=21708060

価格 736円
内容量 500ml
pH値 12.5

この商品は車用品チェーンのイエローハットグループである株式会社ジョイフルの商品です。車内だけでなく、家庭でも使う事ができ、O-157やサルモネラ菌などもしっかり殺菌する事ができます。

まとめ

アルカリ電解水の便利さは理解していただけたでしょうか。合成界面活性剤の入っていない無添加な商品なのに、強力な洗浄力と除菌力を持っているアルカリ電解水。掃除方法も簡単で、掃除後に洗剤が残ることがないので、二度拭きする必要もなく、掃除をした後をペットや子供が舐めても、体に影響はありません。しかし、直接触れるのは危険なので、手袋やメガネをして扱うことをおすすめします。この記事で紹介したランキングを参考に、アルカリ電解水を手に入れて、毎日のお掃除を充実させましょう。